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最終更新日:2025年4月21日
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特別講義 社会科学のデータ分析入門
この授業では、社会現象を数量化したデータを、統計的に分析する初歩的な方法を扱う。より具体的には、回帰分析を修得する。統計というと、単に数値を集計したり平均値や割合を出したりするものを連想して退屈する人も多いかと思うが、それらと違って回帰分析は、ある変数の値が大きいと、他の変数の値が大きいのか、小さいのか、いずれもでもないか、を明らかにする。分析には、R Studioというインターフェースを通して、Rという無料のソフトウェアを用いる。
主として想定している受講生は、これまで統計分析を学んだことがない人である。本講義では、統計分析の面白さを体験してもらい、回帰分析を読みこなす能力を身につけ、実際に自分でデータを回帰分析できるようになることを目標とする。敷居を低くするため、数学(特に確率論)を極力使わず、扱う手法も基本的には回帰分析一つに絞る(これさえ学べば、他の初歩的な統計手法の相当部分は不要になる)。統計ソフトの操作方法も敢えて必要最小限しか教えない。むしろ、社会現象を科学的に分析するためにはどのようなことを考えなくてはいけないのか、という因果的推論を重視する。またデータの実践的な取り扱いにも力点を置く。
なお担当教員の専門が政治学であるため、授業で扱う実例やデータのほとんどは、政治に関するものである。但し、データ分析の手法そのものは、分野を問わず適用可能である。
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