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最終更新日:2024年4月22日

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政治学史

政治学史
政治とは何か。政治が実現しようとする価値は何か。自由、平等、正義、平和、あるいは真理か。いかなる政治が求められ、いかなる政治が退けられるのか。本講義では、政治をめぐって蓄積されてきた様々な思想を、古代のギリシアから今日にいたる西洋文化圏の歴史の中に位置づけ、その歴史的背景をふまえつつ、原理的な考察を加える。講義の力点は、日本も含めて多くの国が体制原理とするにいたったリベラル・デモクラシーの成立過程の分析におかれる。ただし、そのことは、リベラル・デモクラシーに対抗し、その乗り超えをはかる諸原理や、そもそもリベラル・デモクラシーとは異質な発想を軽視することを意味しない。自由で批判的な思考を通して、政治についての理解を深めることが講義の目的である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0122571
FLA-PS4711L1
政治学史
川出 良枝
S1 S2
月曜3限、木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
イントロダクション 第1部 古典古代と中世の政治思想  1 プラトン  2 アリストテレス  3 キケロ  4 アウグスティヌスとトマス・アクィナス 第2部 近代国家形成期の政治思想(15世紀-17世紀初頭)  1 マキアヴェッリ  2 宗教戦争期の政治思想(抵抗権・寛容・主権・国家理性)  3 近代自然法論 第3部 17世紀の政治思想  1 ホッブズ  2 ロック  3 初期近代の共和主義思想 第4部 18世紀の政治思想  1 モンテスキュー  2 ジャン=ジャック・ルソーとフランス啓蒙(百科全書派・フィジオクラット) 3 ヒュームとスコットランド啓蒙 (付論:「帝国」をめぐる政治思想)  4 アメリカ建国とフランス革命 第5部 19世紀の政治思想   1 保守主義と功利主義(バーク・ベンサム)  2 19世紀自由主義の諸相(コンスタン・トクヴィル・J.S.ミル)  3 近代社会批判(ヘーゲル・マルクス) 総括と展望
授業の方法
通常の講義形式による。パワーポイントを使用。
成績評価方法
学期末に筆記試験を行う。
教科書
川出良枝・山岡龍一『西洋政治思想史―視座と論点』(岩波書店,2012)。
参考書
文献リストや資料などはITC-LMSを用いて配布する。川出も編集に加わった岩波講座『政治哲学』の第1巻から第3巻が特に授業に密接に関係すると言える。
履修上の注意
授業中に映写したスライドはITC-LMSにアップロードする。ITC-LMSのメッセージ欄も利用できるように設定する。授業形態の如何を問わず、定期的にアクセスしてほしい。簡単な補足説明や情報提供などをおこなうこともあるので、受講者は定期的にチェックしてほしい。 対面での講義を予定しているが、この間、オンライン形式の授業にもそれなりの利点があることを経験したため、全体の半分を超えない範囲で組み込むことも考えている。
その他
講義に出て知識を得るだけではなく、興味を引かれた思想家の作品を実際に自分で読んでみることが望ましい。