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最終更新日:2024年3月15日
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租税法演習(外国語科目)
グローバル経済における税制
経済がグローバル化する中で各国が可動性の高い資本を引き寄せるために課税の引下げ競争に走る。結果として可動性の低い労働に課税が集中する。多国籍企業のアグレッシブなタックス・プランニングに対抗するBEPSプロジェクトが立ち上がる。その後継でデジタル経済への対応が進む。以上は、日本のメディア報道でよく報じられるストーリーだ。
他方で、グローバル化への反流もある。2022年6月16日付けのThe Economist誌の記事によると、1990年代からのグローバル化の流れは、世界金融危機の後遺症、自由貿易へのポピュリズム的反対、米国トランプ政権の貿易戦争などをうけて、2010年代に鈍化した。そしていま、新型コロナウイルス感染症とウクライナの戦争によって、グローバル・サプライ・チェーンの再編が重要な課題であるという。
グローバル化をめぐるこのようなうねりは、税制のあり方に大きな影響を与える。そこでこのゼミでは、文献会読というやり方で、グローバル経済における税制のあり方について内外の専門家がどのようなことを考えているかを追体験し、参加者相互で議論することを目標とする。
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