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最終更新日:2024年4月1日

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国際法第1部

国際法第1部
国際法の基本的な概念・制度に関する知識を着実に修得し、さらに国際法に固有の思考方法に慣れ親しむことをめざす。本講義では、国際法の法源や法主体といったいわば「総論」部分を扱い、各論に当たる人権・環境・刑事・安全保障といった分野は、翌年度の国際法第2部で扱う予定である。具体的な到達目標は以下の通り。(1)国際法の基礎知識の修得を通じて、国際社会の基本構造を国際法がどのように形作っているかを認識する。(2)国際法に固有の特質や限界を、国内法との対比に注意しながら把握する。(3)現代のグローバル化した社会で生起する様々な事象を読み解く、国際法的なリーガル・マインドを養う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0121141
FLA-PL2401L1
国際法第1部
伊藤 一頼
A1 A2
月曜1限、水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
以下の項目につき、国際関係における実際の出来事や紛争とも関連付けながら説明する。 1.国際法とは何か (a)歴史的沿革、(b)現代世界における意義 2.法源 (a)法源の類型、(b)現代の国際立法の諸相 3.条約法 (a)締結と効力、(b)留保、(c)条約解釈の基本原則 4.国際法の主体 (a)国家の成立と変動、(b)準国家団体・国際組織・個人、(c)国家の基本的権利義務、(d)主権免除 5.国際法と国内法 (a)一元論と二元論、(b)国内法秩序における国際法の地位 6.外交・領事関係 (a)外交使節制度、(b)領事制度 7.国際責任 (a)国家責任法の概念、(b)国際違法行為、(c)責任追及と履行確保の諸類型 8.国際社会の空間的秩序 (a)国家領域、(b)海洋、(c)国際化地域・空・宇宙
授業の方法
基本的に講義形式で授業を行う。担当教員よりレジュメを配付する。
成績評価方法
期末試験による。
教科書
『国際条約集(2021年版)』(有斐閣)。条約集は講義に必ず持参すること。
参考書
(1)概説書 岩沢雄司『国際法』(東京大学出版会, 2020年) 杉原高嶺ほか『現代国際法講義(第5版)』(有斐閣, 2012年) (2)判例集 小寺彰ほか『国際法判例百選(第2版)』(有斐閣, 2011年) 薬師寺公夫ほか『判例国際法(第3版)』(東信堂, 2019年) 上記以外の参考文献は、講義の中で適宜紹介する。
履修上の注意
受講者は、上記のいずれかの概説書及び判例集を利用して自習を行い、自分なりの問題意識をもって講義に参加することが望まれる。