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最終更新日:2025年4月21日
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政治学演習
外交・安保から見る「政治とメディア」
本演習では、日本政府の外交・安保をめぐる政策立案や、国際社会、安保環境を外観しながら、世界・社会で「分断」が進む中での、政治とメディアのあり方を考える。日本、あるいは米国でメディアは二極化し、政治権力とメディアの軋轢も強まっている。政治権力は、自らの権力維持と政策実現のため、メディアや市民に、自らへの同調や服従を促す。対するジャーナリストは政治家や官僚などに肉薄し、時に政治に組み込まれながらも、政策決定過程の「秘密の政府」の実態を暴く使命を帯びており、日本では特定秘密保護法、米国ではスパイ防止法などで、政治とメディアの緊張関係が高まっている。一方、日本が目指すべき指針をめぐる対立も深刻だ。憲法などの「規範の守護者」と、集団的自衛権の行使容認など外交・安保政策の「既存枠組みの突破者」が衝突。社会、メディアの二極化が進む背景には、戦後の国際規範の牽引役を務めてきた米国の衰退と、経済・安保両面での中国の台頭と無関係ではないだろう。さらに、従来の新聞やテレビといった伝統的メディアと異なる、フェイスブックなどソーシャルメディア、ネットメディアが世論形成に大きな影響を及ぼし、ビッグデータを駆使した心理作戦やフェイクニュースが「政治の道具」としても活用され、社会の分断に拍車をかけている。ジャーナリスト、政治家、官僚との意見交換も交えながら、こうした問題を捉えながら、「政治とメディア」を考える。
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