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最終更新日:2024年4月22日

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租税法演習(外国語科目)

税制と分配的正義(8)
現在の社会で,ある人が貧しく,ある人が豊かなのは,なぜか。現下のコロナ渦は,グローバルな富の分配にいかなる影響をもたらしているか。今後さらにデジタル化が進み,AIが人の労働を代替していくと,格差は拡大するか。いやむしろ、創造的破壊によって皆がより豊かになるような未来が待っているのか。そもそも私たちの富は,どのようにして生まれたのだろうか。そして,以上のような「分配的正義」の切実な問題を考えるうえで,国家や法,税制にはどのような役割があるのか。こういった問題を共に考え,語り合うための手段として,いくつかの文献をじっくり会読していきましょう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0121030S
FLA-SE4503S2
租税法演習(外国語科目)
増井 良啓
A1 A2
月曜5限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
初回に相談。
授業の方法
文献会読。
成績評価方法
平常点による。
教科書
これ一冊だけと決め打ちするのではなく,開講時にどのような文献を会読するかを話し合って決めます。 たとえば、このシラバスを書いている時期に、私が面白いと思った本はこれです。Katharina Pistor, The Code of Capital: How the Law Creates Wealth and Inequality (2019)。
参考書
マイケル・サンデル『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(2021) エマニュエル・サエズほか『つくられた格差 不公平税制が生んだ所得の不平等』(2020) エリック・ポズナーほか『ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀』(2019) ヘザー・ブーシェイほか『ピケティ以後 経済学と不平等のためのアジェンダ』(2019) ウォルター シャイデル『暴力と不平等の人類史: 戦争・革命・崩壊・疫病』(2019) ケネス・シーブほか『金持ち課税』(2018) ブランコ・ミラノヴィッチ『大不平等 エレファントカーブが予測する未来』(2017) ライアム・マーフィーほか『税と正義』(2016) アンソニー・B・アトキンソン『21世紀の不平等』(2015) トマ・ピケティ『21世紀の資本』(2014)
履修上の注意
私たちの社会の来し方行く末に関心のある方の参加を歓迎します。題目に(8)とあるのは,これまでも継続的に取り組んできたテーマだからです。参考のために(7)のときのリンクを下に掲げておきます。 Zoom meetingで、リアルタイムで顔出し・マイクオンにして、あたかも教室で会話しているのと同様の密度で参加者相互でやりとりをしながら行う予定です。
その他
合宿可。