学部後期課程
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最終更新日:2024年4月22日

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統計学I

統計I
 現代では統計学は経済学・経営学・経済史学などの社会科学の諸分野をはじめ自然科学・工学・医学など多くの諸科学で応用されている。したがってこれからこうしたそれぞれの分野を勉強・理解しようとする者にとって,統計学の知識と発想は必要不可欠となってきている。また,情報化社会などと呼ばれているなかで製造業をはじめ銀行業・保険業・証券業などファイナンス(金融)の実務,あるいは中央官庁での統計実務など実社会の分野においても"不確実性"を正面から扱う学問としての統計学の必要性が高まっている。
 この講義では受講者が主に経済学・経営学などの分野に関心があることを考慮して,これらに関連する諸分野への応用を意識しながら,統計学の基礎について技術的・数理的側面(記述統計と数理統計)の解説を主として行う。具体的には以下の内容を扱う予定である。
(This is the basic course of statistics for the undergraduate students majoring economics and managements. It covers the standard descriptive statistical methods, the elementary probability, and statistical inferences. Some exercises including computer works will be assigned. The students in this course should have taken the undergraduate level of mathematics courses which have been offered for them in the 1st year.)
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0120862
FLA-EC2812L1
統計学I
久保川 達也
A1
火曜1限、火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学部
授業計画
1.記述統計 2. 分布の特徴(分布の中心,分布の散らばり, データの標準化と歪度・尖度) 3. 度数分布とローレンツ曲線(度数分布,ヒストグラム,ローレンツ曲線,ジニ係数) 4. 変数間の関係性(相関,回帰,偏相関) 5. 確率の基礎(確率と事象,条件付き確率,ベイズの定理) 6. 確率分布と期待値(確率変数,確率分布,確率分布の平均と分散,確率変数の標準化)
授業の方法
講義
成績評価方法
毎回の講義の中で小テスト(5回)を行い,最後の講義の時間に中テストを行う。また試験期間に本試験を行い,その合計点で評価することを原則とする。具体的には,小テスト(4×5)+中テスト(20)+本試験(60)=100とする。本試験を欠席した場合には未受験となる。すべてのテストはITC-LMSで行うが,答案の書き方と提出方法など具体的な事柄は,講義の中で指示する。講義を進める中で評価方法の変更が生じた場合には講義の中で説明する。
教科書
「統計学」久保川達也・国友直人(東京大学出版会)
参考書
(1) 「統計学」田中勝人,新世社 (2) 「統計学入門」東京大学教養学部統計学教室編,東京大学出版会
履修上の注意
この講義ではそれほど高度ではないにしても若干の数学記号を使う。具体的には教養学部で開講されている大学初級レベルの数学の知識があれば十分と思われるが,1年次に数学を履修していない方には2年次に履修することを勧める。特に,微分と積分は道具として多用するので,復習しておくことを勧める。