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最終更新日:2024年4月1日

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行政学演習

国家と公共性
水道の蛇口を捻れば水が出て、119番に電話をかければ救急車が飛んでくる。そんな社会に生きる我々にとって、国家とは公共サービスを提供する存在であろう。そのサービスは、狭義の公共財に限られない。国家の行うことは、何であれ公共的な性格を持っているらしい。

他方、我々は「権力者が国家を私物化している!」などと言って、時の政治指導者を糾弾することもある。このような時、我々は、国家は公共の利益を実現する存在であるべきであるという前提の下、それに反する出来事が起きていることを批判している。

いずれにせよ、国家と「公共」という概念は、切っても切り離せない関係にあるようだ。国家はなんらかの意味で公共的なものだという観念は、我々に深く染み付いている。しかし、それは一体、どういう意味なのだろうか。実は、公共的でない国家もあるのだろうか。

この問題に取り組むべく、今年度の演習ではユルゲン・ハーバーマスの『公共性の構造転換』を読む。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0120076S
FLA-SE4706S2
行政学演習
前田 健太郎
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
法学部
授業計画
課題文献を、毎週20−30ページ程度のペースで、一学期間かけて通読する。
授業の方法
毎週、担当者を決め、課題文献の要約を求める。その後、参加者の提出したコメントをもとに議論を行う。
成績評価方法
平常点による。
教科書
ユルゲン・ハーバーマス『公共性の構造転換:市民社会の一カテゴリーについての探究〔第2版〕』細谷貞雄・山田正行訳、未来社、1994年
参考書
開講時に指示する。
履修上の注意
政治思想史の演習ではないが、比較的厳密な文章読解力を要求する。