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最終更新日:2024年3月15日

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認知脳科学概論

認知脳科学概論
今日、心理学と神経科学とは切り離して論じることのできない相互に密接な関係をもっているという共通認識が定着している。これらの学問領域の基礎知識を分野横断的に眺めながら学び、こころの機能とメカニズムの本質を総合的に理解することを目標とする。当該機能の必要性、機能を実現するにあたっての課題、それを解決する生物学的手段、といった問いに切り込む。基礎心理学の分野で研究対象となっている知覚・認知・注意・感覚運動・記憶・言語・実行機能・社会性といった認知のはたらきについて、心理学的観点から概説する。また、システム神経科学の分野で研究対象となっているこれらの認知機能の脳内メカニズムについて、脳科学的観点から最新の実証研究の成果を織り交ぜながら概説する。そのための基礎知識として、中枢神経系の構造と機能を巨視的・微視的に解説し、機能的脳イメージングや計算理論、心理物理学など認知神経科学のさまざまな研究アプローチで用いる方法論を俯瞰する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08X2004
FAS-XA4C04L1
認知脳科学概論
村上 郁也
A1 A2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1 神経解剖学 2 ニューロン生理学 3 認知神経科学研究法 4 視覚I 5 視覚II 6 認知 7 聴覚I 8 聴覚II 9 言語 10 注意 11 体性感覚 12 記憶・情動 13 実行機能 上記シラバスには、脳神経系の構造及び機能 (1, 2, 3)、記憶、感情等の生理学的反応の機序 (12)、高次脳機能障害の概要 (6, 10, 13) を含む。
授業の方法
講義
成績評価方法
期末試験を行う。

教科書
書名    :イラストレクチャー 認知神経科学 著者(訳者):村上郁也 編 出版社   :オーム社 ISBN    :978-4-274-20822-5
参考書
岡田隆・廣中直行・宮森孝史 著『生理心理学—脳のはたらきから見た心の世界』
サイエンス社 (2006) ISBN 4-7819-1109-9 河田光博・稲瀬正彦 著『人体の正常構造と機能 第8巻 神経系 (1)』
日本医事新報社 (2004) ISBN 4-7849-3148-1 久野みゆき 他 著『人体の正常構造と機能 第9巻 神経系 (2)』
日本医事新報社 (2005) ISBN 4-7849-3158-9 S. M. Breedlove, N. V. Watson, & M. R. Rosenzweig 著
『Biological Psychology (6th Edition)』
Palgrave Macmillan (2010) ISBN 0-87893-563-0 M. S. Gazzaniga 他 著『Cognitive Neuroscience (3rd Edition)』
Norton (2008) ISBN 0-393-11136-9 E. R. Kandel 他 著『Principles of Neural Science (4th Edition)』
McGraw Hill (2000) ISBN 0-8385-7701-6 北岡明佳 編著『知覚心理学―心の入り口を科学する』ミネルヴァ書房 (2011) ISBN 4-623-05769-6 村上郁也 編著『心理学研究法1 感覚・知覚』誠信書房 (2011) ISBN 4-414-30181-6
履修上の注意
毎回の講義の最後に1分問題を行う。