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最終更新日:2024年4月22日

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表象システム論演習

「モダンなきポストモダン」再考(ロシアを事例に)
20世紀末葉、成熟期に入った資本主義社会では、進歩の理念や、それに対抗する共産主義の理念(近代の「大きな物語」)が求心力を失い、個人がばらばらに自分の欲望を追求する「ポストモダン」の時代を迎えたといわれた。その議論は現代でも有効性を失ってはいない。その一方で、西洋近代の中心から外れた地域(日本、中国、ロシア……)では、そもそもモダンが十分に確立したのかも疑わしい。本授業では、20世紀後半以降のロシアの文化・思想をおもな題材として、このような世界の非中心地域における「ポストモダンの条件」について考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1123
FAS-CA4C23S1
表象システム論演習
乗松 亨平
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
ソ連~現代ロシアの文化・思想における「ポストモダン」について、以下のような観点から講ずる。 ・シニシズム(「大きな物語」の凋落、本音と建前の乖離) ・社会の断片化(趣味的・「オタク」的コミュニティ、親密圏/公共圏の再編成) ・「近代の超克」(個人主義や国民国家に対抗するものとしての集団主義や多民族帝国、地政学的・比較文明学的な圏域思想) また、関連する文献(日本語ないし英語)の講読をおこなう。
授業の方法
講義とテキスト講読(研究文献の内容を担当者が分担して発表する)を並行して進める
成績評価方法
授業での発表と期末レポート
教科書
プリントで配布する
参考書
乗松亨平『ロシアあるいは対立の亡霊 「第二世界」のポストモダン』(講談社選書メチエ) 『ゲンロン』6-7(特集・ロシア現代思想、ゲンロン)
履修上の注意
ロシア語の知識は必要ありません