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最終更新日:2024年3月15日
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文化資源学入門Ⅱ
文書文化論:文系の学問と読み書き技術の変遷
人文社会系の学問は文書を丁寧に読み解くことに注力してきたが、そこで大事にしてきたのは文書を作り伝えてきた人々の声に耳を澄まし、その心に思いをはせることであった。そして、従来、このような文系の学問の営みを支えてきたのは古い歴史を持つ紙の文書群、それらを取り巻く慣習や制度からなる巨大で複雑な文化資源であった。それに対して、周知のごとく、近年のデジタル技術は私たちの生活を大きく変えつつある(これについては、若い世代の人々の方が私よりもはるかに経験豊富であろう)。この歴史的な大変化の中で、文系の学術的な読み書きは今後どうなっていくのであろうか。私たちは新たな技術を取り込んだ文化資源をどのように編みなおしていけばよいのだろうか。
この講義では、まずこれまで蓄積されてきた声の文化や紙の文書の読み書きに関する先行研究を学び、それらを踏まえた上で、現在展開しつつある文系の学問とデジタル技術の邂逅について考える。
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