偏微分方程式の数値解析の入門的な内容を解説する.特に次の2つの題材を扱う.
・非線形保存則やHamilton--Jacobi方程式などの空間1階非線形偏微分方程式に対する差分法(finite difference method, FDM),
・Poisson方程式に対する有限要素法(finite element method, FEM).
これらの題材を用いて,偏微分方程式の解が持つ基本性質を再現するように構成されたFDMが実際に良い安定性や収束性を持つこと,および,関数解析を駆使することでFEMの近似解法としての正当性が明快に解明できることを説明する.