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最終更新日:2024年3月15日

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有機物性論

高分子の物性について理解することを目的とする。高分子とは多くの分子が共有結合でつながった巨大分子のことであり、一次元状につながった鎖状または線状高分子が代表的な高分子としてよく知られている。高分子は、このようにひも状のかたちをしていることや、分子間相互作用が一般に弱いことなどから、金属やセラミックと異なる独特の物性を示す、本講義では、高分子特有の物性、たとえばエントロピー弾性、コイル・グロビュール転移、相分離、ミクロ相分離、粘弾性などについて特に焦点を当てながら解説する。同時に、本講義の中で用いられる古典統計力学の基礎についも高分子を例として学ぶことができる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
FEN-CA3300L1
FEN-CA3300L1
有機物性論
伊藤 耕三
A1 A2
木曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学部
授業計画
1章 高分子1本の物性 1.高分子とは 2.高分子の分子構造 3.高分子のかたち 4.高分子のエントロピー 5.高分子の相互作用 6.ゆらぎとガラス転移 7.実在鎖 8.コイル・グロビュール転移 9.半屈曲鎖 10.高分子の形態観察手法 2章 高分子多体系 1.相転移の統計力学 2.液体の混合・相分離 3.巨大分子の混合・相分離 4.フローリー・ハギンズの自由エネルギー 5.相分離の相図 6.フローリー・ハギンズ式の問題点 7.ブロックコポリマーのミクロ相分離 8.ゴム弾性 9.粘弾性
成績評価方法
試験
教科書
講談社
履修上の注意
視野を広げる
その他
前提となる知識と項目:大学初年次レベルの化学、数学、物理学の知識。 応用先_分野と項目:高分子化学、高分子物理、高分子材料学