学部前期課程
HOME 学部前期課程 全学自由研究ゼミナール (オスマン帝国史研究ゼミナール)
過去(2021年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

全学自由研究ゼミナール (オスマン帝国史研究ゼミナール)

オスマン帝国史研究ゼミナール
オスマン帝国は南東ヨーロッパ、中東、北アフリカに跨がる広大な領域を長期にわたって支配した国家として、世界史上重要な存在である。日本は世界的に見てオスマン帝国史研究がさかんな国の一つであり、特に近年、日本語で読める本格的な研究書が多く刊行された。そこでこの授業では、オスマン帝国史の研究書を何冊か実際に読んで、歴史研究の面白さを味わっていただくことを主眼とする。
本授業の目標は、専門書を読み、オスマン帝国の歴史に対する理解を深めることである。また、歴史学上の問題群や、歴史研究のアプローチの方法や視点を学ぶことも目標である。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51283
CAS-TC1200S1
全学自由研究ゼミナール (オスマン帝国史研究ゼミナール)
秋葉 淳
A1 A2
水曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回 ガイダンス 第2回 オスマン帝国史概説(1) 古典期オスマン帝国の体制の確立 第3回 オスマン帝国史概説(2) オスマン帝国の変容 第4回 オスマン帝国史概説(3) オスマン帝国の近代 第5回〜第12回 オスマン帝国史の専門書を読む 第13回 総括
授業の方法
初回のガイダンス以降第4回までは、オスマン帝国史の概要を講義する。第5回以降は、担当者による発表と、参加者によるディスカッションにより授業を進める。 進め方は受講生の数によって変更がありうるが、現時点では、4点の専門書を受講生の希望によって選び、それぞれを前半と後半の2回に分けて読み、議論する。担当者は、担当部分の内容を要約したうえで、解説や批評を行う。担当者以外の受講生も、対象となる専門書を読んでおくことが望ましいが、難しい場合はその一部を配布する。 専門書の候補(この中から選ぶ)は以下の通り(追加する可能性もあり)。 新井政美『オスマン帝国はなぜ崩壊したのか』青土社,2009. 岩本佳子『帝国と遊牧民––近世オスマン朝の視座より』京都大学出版会,2019. 小笠原弘幸『イスラーム世界における王朝起源論の生成と変容—古典期オスマン帝国の系譜伝承をめぐって』刀水書房, 2014. 川本智史『オスマン朝宮殿の建築史』東京大学出版会,2016. 坂本勉『イスタンブル交易圏とイラン—世界経済における近代中東の交易ネットワーク』慶應義塾大学出版会, 2015. 佐々木紳『オスマン憲政への道』東京大学出版会,2015. 佐原徹哉『近代バルカン都市社会史—多元主義空間における宗教とエスニシティ』刀水書房, 2003. 澤井一彰『オスマン朝の食糧危機と穀物供給 : 16世紀後半の東地中海世界』山川出版社,2015. 鈴木董『オスマン帝国の権力とエリート』東京大学出版会,1993. 永田雄三『前近代トルコの地方名士—カラオスマンオウル家の研究』刀水書房,2009. 藤波伸嘉『オスマン帝国と立憲政―青年トルコ革命における政治、宗教、共同体』名古屋大学出版会,2011. 黛秋津『三つの世界の狭間で―西欧・ロシア・オスマンとワラキア・モルドヴァ問題』名古屋大学出版会,2013. 宮下遼『多元性の都市イスタンブル : 近世オスマン帝都の都市空間と詩人、庶民、異邦人』大阪大学出版会,2018.
成績評価方法
発表(70%)、討論への参加(15%)、小レポート(15%)
履修上の注意
この授業では、歴史学の専門書を読んで報告・討論することが中心になるので、毎回の予習の負担があります。