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最終更新日:2024年4月22日

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古典語初級(ギリシア語)Ⅱ

古典ギリシア語初級(後半)
※[2020/09/11] 90分・ハイブリッド授業化対応(当授業は完全オンライン授業)については以下の「授業の方法」に記載されている.

※当授業はSセメスターの「古典ギリシア語初級(前半)」(科目名:「古典語初級(ギリシア語)I」)の続きである.これを履修していない場合,その内容を自習しておく必要がある.当授業の第1回で扱う内容は以下の「授業計画」と「関連ホームページ」に記載されているので確認しておくこと.

1, 目標

初級文法を1年かけて学び,古典ギリシア語で書かれた簡単な文章を読めるようにし,難しい文章であっても文法書と辞書を使えば何とか読めるようにする.

一般に古典ギリシア語を学ぶにはかなりの負担を覚悟しなければならないと思われている.したがって,そのために学修をためらったり,途中であきらめてしまう場合も少なくないと思われる.できるだけそのようにならないよう,履修者の理解度や自宅学習の時間を適宜確認しつつ,学修内容・進度と自宅学習の時間を調整するので,ためらわずに履修してほしい.

2, 古典ギリシア語

ギリシア語の重要性については改めて説明するまでもないだろう.古代ギリシア文明は西洋文化の原点であり,西洋文化の根底にあるものを知ろうとすれば,必然的に古代ギリシア文明に触れることになる.古代ギリシア語を学ぶのは容易とは言えないが,これを学ぶと,古代ギリシア語が擁する哲学・歴史学・文学・科学などあらゆる分野の膨大な文献に直接触れることができ,それらがどのように西洋文明やその他の文明に影響を与えているのかを知ることができるようになる.

ギリシア語の文献は紀元前15世紀頃の線文字B粘土板にさかのぼる.使用地域はやがて東地中海地域から地中海地域全体へ,一時はさらにインド方面にまで広がった.古典ギリシア語とは,紀元前5–4世紀にアテーナイを中心とする地域で使われていたギリシア語のことを言う.これを学べば,ホメーロス(紀元前8世紀頃)から中世ギリシア語に至るまでの各時代・地域のギリシア語や新約聖書のギリシア語も容易に習得できる.文献の豊富さゆえにラテン語,サンスクリット語などとともに印欧比較言語学に豊富な資料を提供するという点でもギリシア語は重要である.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
51094
CAS-GC1Lu2L1
古典語初級(ギリシア語)Ⅱ
松浦 高志
A1 A2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
AセメスターはSセメスターの続きである.第1回の授業内容は次のとおり.練習問題の答え合わせから始めるので準備しておくこと. 1, 練習14.1–6 2, 練習15.1–6 3, 第16課(以降) 第1回は小テストは行わない.第2回以降の小テストに関しては第1回の際に指示する. オンライン授業の場合は数回にわたって提出課題が課されるので注意すること(「授業の方法」「成績評価方法」参照). 第2回以降は教科書最終課(第36課)まで進め,最終課終了後は原典講読を行う.語彙集付きの教材を用いるので,辞書を購入する必要はない.
授業の方法
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 2020/09/11追加 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ※[2020/09/11] 90分・ハイブリッド授業化対応(当授業は完全オンライン授業)について 当授業は90分授業とする.小テストを除いた分を90分の授業内で行うのを基本とする.小テストの実施方法については第1回に説明する.当授業はすべてオンライン授業で行う.毎回練習問題の発表で発声する可能性があるので,キャンパス内で受講する場合にはそれに対応した教室を選ぶこと. ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ 1, 概要 授業はすべて日本語で行う.予習は必須ではない.授業では教科書の内容を解説する.毎回課題が課されるので,それにもとづき復習を行ってもらう.課題は次の通りである. α. 提出課題(オンライン授業の場合のみ):その授業で扱えなかった練習問題のうち指定されたものを1週間後の11:00までに提出 β. 暗記:次の授業の際に小テストを実施 γ. 練習問題:次の授業の際に出席者が順番に発表 対面授業の場合,提出課題は課されない.なお,暗記に要する時間は1時間以内と想定している.練習問題(と提出課題)に要する時間は3時間以内と想定している.したがって毎回の自宅学習の時間は4時間程度を想定している.授業の段取りはしたがって次のとおりである. a. 小テスト(第2–13回) b. 練習問題 c. 教科書の解説 d. 課題の説明(必要に応じて) 小テストの内容は次の2種類である.1回の小テストでどちらか1つ,あるいは両方を行う.単語テストで用いる単語帳は授業中に配布する. i. 名詞・動詞などの変化表を覚える ii. 単語テスト 2, オンライン授業に関して 次を最低限利用できればよい. a. Zoom:画面の閲覧・マイクをオンにして発言・カメラをオンにしてノート等を映す b. ITC-LMS:「教材」からダウンロード・「課題」にアップロード c. ECCSクラウドメール:メーリングリストのメッセージを確認 Zoom / ITC-LMSが利用できない場合はそれぞれGoogle Meet / Google Classroomを利用する(「オンライン授業内容」参照). 教科書を用いて説明するので,画面を閲覧する機会はそれほど多くない.板書が必要な場面では教員のコンピュータの画面を映して説明する.マイクは自分が発言するとき以外はオフにしておくこと.ビデオは常時オフにしておき,小テスト代替の実施状況の確認を行うときのみオンにすること.その場合ノート等を映すだけでよい.バーチャル背景を使用してもよい. 対面授業と比べてオンライン授業では学習の効果が若干低くなると考えられるため,次のような支援策を用意する. i. 練習問題の予習ノートをスキャン/撮影したものをITC-LMSの「随時提出用」に提出すれば,授業で扱った後に簡単に添削して返却する. ii. 授業に関して授業中に質問できなかったことがあれば,ITC-LMSの「担当教員へのメッセージ」あるいはメールで問い合わせてよい(これは対面授業の場合でも同じ).個別に回答するほか,ITC-LMSの「教材」に用意する「補遺」にその概要を掲載する. 通信量制限や偶発的な機器等の支障によりオンライン授業をリアルタイムで利用できなかった学生はメール等で連絡すること.個別に対応を連絡する.
成績評価方法
1, 概要 おおむね次のようになるように評価する. 50点:形態をある程度理解しており,練習問題を解いてきている. 65点:形態をだいたい理解しており,練習問題を解く際にそれを用いている. 80点:形態をほぼ理解しており,構文や語法に注意して練習問題を解いてきている. 90点:形態や構文,語法をほぼ正しく理解しており,自分の言葉で正しく説明できる. 教科書の練習問題を解く際は,単語の形態(名詞なら性・数・格,動詞なら法・時称・相・数・人称など)をきちんと調べておき,また構文や語法については教科書のどの節に説明があるかを調べておくと上達が早い.すなわちそのようにすれば,教科書の練習問題をよく理解して解くことができ,ギリシア語の原典も正確に理解することができるようになる.単に上手(に見えるよう)な和訳ができただけでは評価を得ることができないことに注意せよ.逆に和訳がぎこちなかったとしても,形態や構文等について教科書の内容をきちんと理解した上でのものであれば評価は高くなる. 2, オンライン授業の場合 「古典ギリシア語初級(前半)」(Sセメスター)とは異なり,学期末試験(代替)は実施しないが,提出課題が数回にわたって課されるので注意すること.具体的には次で評価する. a. 小テスト:20点 b. 提出課題:30点 c. 練習問題の発表状況・原典講読の訳読状況:50点 3, 対面授業の場合 「古典ギリシア語初級(前半)」(Sセメスター)とは異なり,学期末試験(代替)は実施しない.次で評価する. a. 小テスト:50点 b. 練習問題の発表状況・原典講読の訳読状況:50点
履修上の注意
この授業はSセメスターの続きであるから注意すること.なお,Aセメスターには「古典ギリシア語初級(前半)」に相当する授業は開講されていないので,計画的に履修すること.