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最終更新日:2026年4月20日

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世界史論

裏の世界史――西洋・古代中世篇
古代史や中世史のような古い時代については、史料も出尽くし、読み尽くされていて、教科書に書かれていることは基本的に揺らぎのない事実だと思われがちである。しかし、この授業では、そのような教科書に書かれている記述がいかに歴史的に形成されてきたか、そしてトピックによっては、史実といかに乖離したものであるかについて、様々な観点から有名な事例を紹介していく。加えて、それらの教科書記述とは全く異なる歴史叙述も取り上げることで、歴史記述の難しさや、何が本当で何が嘘かを確定することが必ずしも歴史学の役割ではないことを理解してもらいたい。
 実際、史実に全く立脚しておらず、一見すると荒唐無稽であるにもかかわらず、長期にわたって信じられ、また人々の想像力を喚起してきた歴史の方が、むしろその後の権力関係や歴史認識を支配するということも起きている。このことは、デマと真実の間に揺れ動く、分断された社会において、どのような対話の在り方や意思決定の判断方法を築きあげるかについて、何かしらの示唆を与えてくれるものでもあろう。同時に、西洋古代史、中世史における重要な歴史的人物・出来事・古典についての基礎的な知識を獲得することも目標としている。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50973
CAS-GC1B54L1
世界史論
田中 創
A1 A2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
以下のような内容を予定している。ただし、以下はあくまで扱う内容の目安であり、挙げているトピックは授業内のどこかで何かしらの形で必ず触れるが、授業回と厳密に対応するものではない。 第1回 (オンライン)イントロダクション 第2回 アレクサンドロス大王と伝承 第3回 ダビデ、ソロモン、ユダヤ教 第4回 ホメロス、ウェルギリウスと神託 第5回 コンスタンティヌスと「ミラノ勅令」 第6回 キリスト教の国教化、一神教と多神教 第7回 古代遺跡とその保存・再現 第8回 聖書ができるまで 第9回 カルケドン「公会議」と東方キリスト教 第10回 ユスティニアヌスの帝国 第11回 ビザンツとローマ、コンスタンティノープルとローマ 第12回 暦、普遍史、ジャーヒリーヤ時代 第13回 ローマ教皇
授業の方法
基本的に講義形式で行うが、適宜学生に対する質疑応答などを取り入れる。
成績評価方法
授業内で随時提出を求めるコメントシートと学期末試験をもとに評価する。
履修上の注意
古典ギリシア語やラテン語などの知識、西洋古代史に関する事前知識は必要としておらず、世界史未修者でも歓迎する。ただし、総合科目なこともあり、少し専門的なアプローチから入ることや、扱う時代範囲も地中海・オリエントの古代から中世までという、現代人におよそ縁遠い歴史に限定されることから、クセがある授業であるのは間違いない。学生には、単に受け身で授業を聞くだけでなく、不明点を質問するなど、積極的な参加を期待する。特に本セメスターの内容は、中途半端に聞きかじると、ただの陰謀論の話であるかのように曲解されやすいと想像される「劇薬」であるので、教員の話をよく理解しようと努力し、自分の都合のよい形で安易に解釈しない姿勢が求められる。