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最終更新日:2024年4月22日

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世界史論

「移民の国」アメリカの形成
みなさんはアメリカ合衆国にどのようなイメージを持っているでしょうか。多くの人が抱くのは、「移民の国」というアメリカ像ではないでしょうか。アメリカは、建国以来3度目の大規模移住期の只中にあります。外国出身者は総人口3億2700万人の15%を占め、アメリカ生まれの第二世代を含めると 25%となります。近年の移民の多くはメキシコを筆頭とするラテンアメリカ、そして中国、インド、フィリピンをはじめとするアジアの出身です。ヒスパニックは全人口の18パーセントを占め、一部の地域ではスペイン語は英語とならぶ共通語となっています。こうした社会の変化と同時に、多様化を「われわれ」「わが国」「わたしたちの社会」への脅威と捉える排外主義もまた顕著となっています。「国境の壁」をスローガンに掲げた大統領が4年前に誕生したことは、その象徴です。この授業では、揺れ動く 「移民の国」アメリカの形成を18世紀末に遡って検討しながら、現代アメリカへの理解を深めます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50894
CAS-GC1B54L1
世界史論
小田 悠生
A1 A2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
1: 序 - 移民国家アメリカ論の諸相 2: 19世紀の環大西洋世界 3: 19世紀の環太平洋世界と大陸国家 4: 工業化社会と大規模移住の時代 5: 人種科学と硬化する国境 6: 戦時社会と「国民」の境界 7: 「移民」と「ゲストワーカー」 8: 冷戦、人道主義と難民 9: 多文化主義の萌芽 10: 「アジア系アメリカ人」の多相性 11: 「ラティーノ・ヒスパニック」の多相性 12: 非正規移民と要塞化する国家 13: 結 - 21世紀アメリカの諸課題
授業の方法
教員によるオンライン講義にくわえ、自宅学習として移民をテーマとしたさまざまな映画を視聴し、掲示板に意見を投稿してもらいます。映画課題は、ほぼ毎週あります。
成績評価方法
各週の課題:50% 期末試験: 50%
履修上の注意
多くの映画を見てもらうので、自宅学習は必須です。学期全体で10本弱、それぞれ数百円で視聴できます。