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最終更新日:2024年3月15日
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東洋思想史
倫理思想としての儒教
中国思想は東洋思想の重要な一部分であり、日本の文化・社会にも大きな影響を与えた。この科目では倫理という問題を主軸に、中国思想史に関する入門的な講義を提供する。
歴史的に中国と呼ばれた地域の倫理思想は、儒教によって代表される。孔子が作り出し、孟子・荀子などが育てた儒教の倫理思想は、やがて歴代王朝の「国教」となり、現地の人間関係や社会秩序を二千年余りにわたって強く規定した。彼らは具体的に、どのような倫理を求めたのだろうか? 人と人の正しい繋がりを、どうすれば実践できると考えたのだろうか? そして何よりも、儒教の倫理思想は皆を幸せにしたと言えるのだろうか?
まずは、春秋時代に始まった儒教の倫理思想が、前漢・後漢でひとまずの完成に至るまで。次いで、南宋の朱熹(朱子)や明の王守仁(王陽明)による新たな展開。以上二つに重点を置き、その理論的な歩みと、それが社会にもたらした影響について理解しよう。論理が整わずに終わった部分や、負の遺産と呼ぶべき物事からも目をそらさず、中国で語られた倫理の思想を、様々な角度から冷静に見つめてほしい。
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