学部前期課程
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最終更新日:2024年4月22日

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歴史Ⅰ

イランの歴史と文化
この授業では、中東イスラーム地域の中でも、イランを中心とする地域の歴史と文化を扱います。イランは1979年のイスラーム革命以降、イスラーム的価値観に基づく国家づくりを掲げ、国際社会から孤立してきました。特に2018年にアメリカが核合意を離脱して以降、アメリカとの対立はいっそう深まっている状況にあります。しかし、中東イスラーム地域におけるイランの重要性については、いまだに十分な知識が提供されているとは言えない状況にはあります。イスラーム文化は非アラブ圏においても、各地域で独自の発展を遂げてきました。特に、イラン文化の影響は中央アジア、インド、トルコなど広範囲に及び、イスラーム教という宗教やその文化を考える上で看過できない重要な位置をしめています。そこで、この授業では、前イスラーム時代の在来文化と融合しながら発展してきたイランを中心とする地域のイスラーム教の在り方を歴史学的手法から再考し、一般的なイスラーム認識を相対化することを目指します。それと同時に、現代のイランや国民国家に関する諸問題について考えていきます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50443
CAS-FC1731L1
歴史Ⅰ
大塚 修
A1 A2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回 ガイダンス:イランとイラン人 第2回 イラン史研究の諸問題 第3回 前イスラーム時代のイラン 第4回 イランのイスラーム化①:ムハンマド~正統カリフ時代 第5回 イランのイスラーム化②:ウマイヤ朝~アッバース朝時代 第6回 ペルシア系諸王朝の台頭と近世ペルシア語 第7回 イランとテュルク人 第8回 イランとモンゴル人 第9回 サファヴィー朝①:イランのシーア派化 第10回 サファヴィー朝②:イランで栄えた文化  第11回 ガージャール朝:イランの近代化 第12回 パフラヴィー朝:国民国家「イラン」の誕生 第13回 イラン・イスラーム革命と現代イラン
授業の方法
授業はパワーポイントと配布資料を用いたオンライン講義形式(リアルタイム)で行います。
成績評価方法
期末試験(70%)、平常点(30%) *平常点は授業内課題などから総合的に判断します。
履修上の注意
1.高校世界史Bの内容を前提にして授業を進めますのでよく確認しておいてください。 2.積極的な質問を歓迎します。