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最終更新日:2024年4月1日
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倫理Ⅱ
〈いのち〉と〈ひと〉のいまを問う
In order to have a sense of who we are, we have to have a notion of how we have become, and of where we are going. Charles Taylor
私たちは今日、いのちとひとをめぐって倫理的にどのような状況にあるのだろうか。またその状況は、どのようにして今日あるようになったのだろうか。どのような明日をもたらしうるのだろうか。
この授業ではこうした問いについて考えてゆきたい。その過程において、私たちの生・病・老・死を取り囲んでいるいわば「4つのbio」――生権力(biopower)・生政治(biopolitics)・生命倫理(bioethics)・生命科学技術(biotechnology)――を歴史的・批判的に検討することになるだろう。
したがって、倫理の諸理論を概説するという形はとらない。むしろ過去の、また現在の具体的な事例をとりあげ、そこにどのような問題を見いだすか、それらをどのように考えるかに関して一つの視座を示すことをつうじて、受講者一人ひとりが「ひととして限りあるいのちをいかに生きるべきか」という問いを自ら探究する手がかりを提供したいと思っている。
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