学部前期課程
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最終更新日:2024年4月1日

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倫理Ⅱ

〈いのち〉と〈ひと〉のいまを問う
In order to have a sense of who we are, we have to have a notion of how we have become, and of where we are going.        Charles Taylor

 私たちは今日、いのちとひとをめぐって倫理的にどのような状況にあるのだろうか。またその状況は、どのようにして今日あるようになったのだろうか。どのような明日をもたらしうるのだろうか。
 この授業ではこうした問いについて考えてゆきたい。その過程において、私たちの生・病・老・死を取り囲んでいるいわば「4つのbio」――生権力(biopower)・生政治(biopolitics)・生命倫理(bioethics)・生命科学技術(biotechnology)――を歴史的・批判的に検討することになるだろう。
 したがって、倫理の諸理論を概説するという形はとらない。むしろ過去の、また現在の具体的な事例をとりあげ、そこにどのような問題を見いだすか、それらをどのように考えるかに関して一つの視座を示すことをつうじて、受講者一人ひとりが「ひととして限りあるいのちをいかに生きるべきか」という問いを自ら探究する手がかりを提供したいと思っている。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
50118
CAS-FC1722L1
倫理Ⅱ
田中 智彦
A1 A2
月曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
次の大きく4つのテーマを軸に、また相互に関連づけながら検討してゆく。 1)生権力・生政治の歴史 2)生権力・生政治の現在 3)生命倫理の意義と限界 4)生命科学技術のゆくえ そしてそれらをふまえて、いのちをめぐる倫理はどのように語られうるか、語られなければならないかを考察してゆく。 あわせて「授業計画詳細情報」も参照のこと。
授業の方法
オンラインで行う。教科書は使用せず、レジュメ等を配布する。参考書・参考文献はとりあげる事例や論点に応じてそのつど紹介する。
成績評価方法
原則として〈レポート 75%〉〈授業参加度 25%〉で評価する。ただし、受講者数によってはレポートを試験に変更することもありうる。
履修上の注意
「授業計画詳細情報」は大筋の授業計画であり、順序や細部に関しては変更がありうる。