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最終更新日:2024年4月1日

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放射線リスクマネジメント学

放射線リスクマネジメント学/ Management of Radiation Risk (★毎年4月第3週の木金土曜日の実施であるが、   2020年度は、7月13日(月)、15(水)、18日(土)の3日間開催に決定)
放射線リスクマネジメント学を実学として扱う。ハザートとリスクの存在を認知する
ことからはじめ、リスクマネジメントの戦略を立てるための基礎情報となる、ハザー
ドとリスクの数値化、すなわち、放射線の計測や線量評価に関する手法を段階的に学
ぶ。現場では、計測や評価で得られた数値情報等を基にして、環境安全に関する対応
策の具体的な企画立案をする。そのときに必要となる安全確保に対する考え方の枠組
み(放射線防護体系)の歴史的背景と構築プロセスを整理する。また、環境システム
に直結する最近の国内外の話題や課題も解説する。
受講には一部高校物理の知識を要する部分があるが、文系のメンバーも安心して聴講
できるよう解説に配慮をする。環境安全マネジメント、特に放射線リスクとその対応
に興味をもつ、すべての聴講生を歓迎する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
47160-51
GFS-ES6303L1
放射線リスクマネジメント学
飯本 武志
S2
集中4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
新領域創成科学研究科
授業計画
【初日】 [1] 放射線に関する知識の整理 2限 1-1「概論」      環境システムにおける放射線、放射線と私たち/環境とのかかわり 3限 1-2「放射線リスクに関する基礎知識」      放射線の単位、放射線の特徴、ハザードとリスク      内部被ばくと外部被ばく、安全取扱の基礎 4限 1-3「ハザードとリスクの定量化 -放射線計測と線量評価-」      放射線物理の基礎、放射線計測・線量評価の概念、代表的な技術の概要 5限 1-4「放射線リスクの評価軸に関する最新知見」      各種疫学に基づく影響の解釈、線量・線量率効果、LNT仮説、放射線感受      性の個人差、バイスタンダー効果、アポトーシス、適応応答 【2日目】 [2] 放射線リスクの理解とそのマネジメントの実際 1限 2-1「過酷事故に関連した放射線リスクの実態」      国内で発生した過酷事故における人体影響と環境影響の実態 2限 2-2「最先端医療の視点での放射線とのつきあい」      放射線の人体影響、医療分野での放射線利用、医療分野におけるリスクマネ      ジメント 3限 2-3「地域社会における放射線リスクマネジメントの実際」      東電・福島第一事故原子力発電所事故後の柏市放射線対策室の活動 4限 2-4「東電・福島第一原発事故直後の状況と福島県の対応」      事故直後の混乱の実態と県庁としての放射線防護に関する行政対応の実際 5限 2-5「環境システム学の視点での放射線リスクの最新知見」      福島県環境創造センターにおける最新の研究成果の紹介、今後の課題 【3日目】 [3] 放射線防護体系の理解から先進的リスクマネジメントへ 2限 3-1「放射線リスクマネジメントのための枠組みの構築と発展」      放射線被ばくの歴史、線量制限体系から最新の放射線防護体系へ、      最適化のプロセスと課題 3限 3-2「放射線リスクに関する規制科学の挑戦」      現行法令の論点と国際社会及び我が国における最新の動向 4限 3-3「[事例研究]飯舘村等での環境修復、営農再開への道」    営農再開を論点とした放射性物質で汚染された環境の修復と関連の取り組み 5限 3-4「[総合演習]合意形成のプロセス」      環境修復を例題として、合意形成プロセスをワークショップ形式で考える ※講義順序等の若干の変更はあり得る
授業の方法
座学 (★毎年4月第3週の木金土曜日の実施であるが、   2020年度は、7月13日(月)、15(水)、18日(土)の3日間開催に決定) ★3日目の5限は「総合演習」になり、グループワークを実施します。  カメラをオンにし、ディスカッションをしますので、カメラとマイクの準備をお願いします。
成績評価方法
3日間を通じての全出席を原則とし、講義のコマごとにその場での提出を義務づけている簡易レポートに基づく
教科書
講義の初日に配布する
参考書
放射線概論(通商産業研究社) 国際放射線防護員会(ICRP)2007年勧告 他
履修上の注意
★定員   なし ★受講資格 なし(文系の大学院生も歓迎する)
その他
★すべてZoom配信になります。(自宅での聴講を推奨します) ★3日目の5限は「総合演習」になり、グループワークを実施します。  カメラをオンにし、ディスカッションをしますので、カメラとマイクの準備をお願いします。