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最終更新日:2024年4月1日

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数理科学特別講義V

可換環の代数的組合せ論への招待
可換環論は古典的には代数幾何学の基礎を与えるものとして発展してきましたが、別の側面として、凸多面体の幾何学や格子点の数え上げ理論といった組合せ論の話題とも深い関係があることがわかっていて、後者の考え方を使うと、環論的な手法を使って組合せ論的なことを調べたり、組合せ論的な発想から多項式環の代数的な性質を調べることが出来るようになります。

この講義では、可換環論と凸多面体やセル複体の組合せ構造との関連についての話題を中心に、可換環論と組合せ論の繋がりについての色々な話題を紹介します。具体的には、可換環論を使って凸多面体や単体分割の組合せ構造を調べる際
の基本的な考え方を紹介した後、可換環論と組合せ論に関わる最近の話題の幾つかについて簡単に話をします。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
45901-59
GMA-MA6X03L1
数理科学特別講義V
村井 聡
A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
数理科学研究科
授業計画
可換環論と組合せ論の繋がりに関連する以下の内容について紹介する予定です。 受講者の理解度によって紹介するトピックの量を調整する可能性があります。 1. 基本的な考え方:アルチン環を見て単体の数を調べる 2. 環のCohen-Macaulay性と凸多面体の上限定理 3. Macaulayの逆システムと多面体・グラフの剛性 4. 環のLefschetz性と球面・多様体の単体分割の組合せ論 5. グラフの彩色多項式とlog-concavity
授業の方法
対面による講義
成績評価方法
授業時に出すレポートにより評価する
教科書
なし
参考書
なし
履修上の注意
組合せ論に関する知識は仮定しませんが、イデアルや多項式環など学部の講義で学習する環に関する基礎的な知識は持っているものと仮定して講義を行います。