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最終更新日:2024年4月1日

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農業・資源経済学特別講義Ⅱ (Special Lectures in Agricultural and Resource EconomicsⅡ)

近現代日本のムラ社会と国家
農山村・地方社会における共同性の構築が社会的な課題となっている。また、人びとはなぜ・どのように共同するのか(しないのか)という問いは、学問領域を超えた普遍的なものに属するだろう。この講義では、過疎化・都市化(混住化)が進行する前の段階におけるムラ社会(村落)の共同性について探究する。具体的には、近現代の日本に焦点を当て、国家の政策がおりてきた時に、ムラ社会はどのように反応し、政策の執行にあたってどのように機能したのか(しなかったのか)を検討する。この講義の目標は近現代日本の農村、なかでもムラの機能とその歴史的展開について理解すること、農村・農業に関する歴史研究の学問的・社会的意義を考え、調査研究の方法を習得することにある。

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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3905530
GAG-AE6E02L2
農業・資源経済学特別講義Ⅱ (Special Lectures in Agricultural and Resource EconomicsⅡ)
非常勤講師
A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学生命科学研究科
授業計画
まず、近現代日本のムラ社会の仕組みを学ぶ。なかでも、ムラ社会にはいかなる階層差が存在したのか(地主・小作関係)、ムラ社会のなかで、どのように人びとがものごとを決めていたのか(合意形成の方法)に着目する。そのうえで、ムラ社会の機能とその歴史的展開を国家の政策とのかかわりで論じていく。具体的には、長野県飯田・下伊那地方を対象として、「改良」(明治後期・大正期の地方改良運動)、「更生」(昭和恐慌期の経済更生運動)、「動員」(昭和戦時期の食糧増産・「満洲」農業移民)、「改革」(戦後改革期の農地改革など)、「変化」(高度経済成長期の基本法農政など)の態様を検討する。最後に、滋賀県を対象とした最近の講師による調査報告を示しつつ、農村・農業の歴史研究に関する方法論(心構え、思考法を含む)を習得する。
授業の方法
講義とディスカッションによる。
成績評価方法
出席とディスカッションへの参加の程度による。
教科書
なし
参考書
坂口正彦『近現代日本の村と政策―長野県下伊那地方 1910~60年代―』日本経済評論社、2014年
履修上の注意
なし。
その他
開講予定日:2020年1月14日、15日、21日、22日