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最終更新日:2024年4月22日

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技術倫理演習

人は誰しも社会生活の中で自然に倫理観を身に付ける。複雑な現代社会では、人はそのような普遍倫理以外に、専門職業に固有の専門職倫理も身に付けることが求められる。 弁護士や医師と同様、技術者にもやはり技術者固有の倫理、技術倫理が必要である。高い倫理観を有する技術者でも、追い込まれた状況では過ちを犯してしまう。それを防止するため、具体的事例について対処法を考える訓練を行う。技術倫理について考える方法論に関する簡単な講義の後、自習およびグループ討論により事例分析を行い、技術倫理の考え方を身に付けることを目的とする。また、原子力施設をはじめとする技術システムの事故について技術的要因から人的要因、現場環境要因、組織文化・経営要因さらには規制環境や社会環境要因まで含め分析することを通して、技術倫理問題との関連性を理解する。これらを通して工学倫理をも身に着けることを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3794-102
GEN-NP5m72S1
技術倫理演習
斉藤 拓巳
S1 S2
月曜
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学系研究科
授業計画
第1回(6月3日3、4限)(弘津祐子) 事故分析1 講師より、事故発生のメカニズム、事故とヒューマンエラーとの関係、ヒューマンエラー発生に影響する要因等についての概論、ならびにヒューマンエラー分析の流れと方法論について講義する。続いて、履修者をグループに分け、講師の指定する簡単な分析対象事例について、ヒューマンエラー分析の流れを理解するための演習を行う。 第2回(6月17日3、4限)(弘津祐子) 事故分析2 前回の分析の流れの理解を踏まえ、実際に発生したヒューマンエラー事例について、講師の提供する詳細な情報をもとにヒューマンエラーを引き起こした背後要因の整理を行う。 第3回(7月1日3、4限)(弘津祐子) 事故分析3 前回に引き続き、背後要因(人的要因、現場環境要因、組織文化・経営要因等)の洗い出しを行い、分析結果についてグループ発表、全体討議を行う。 第4回(7月18日1、2限)(弘津祐子) 事故分析4 前回の討議結果を踏まえ、本分析対象事例から見出した背後要因を、受講者自身の職場の問題に置き換え、対策を検討し、最終レポートとしてまとめる。 第5回(8月20日1、2限)(木村 浩) 技術倫理入門 技術倫理演習の目的、技術倫理をめぐる最近の動向、技術倫理における事例分析手法等について簡単に講義する。知識を与えることが目的ではなく、あくまで自ら考えることが目的であるので、最初に最低限の講義を行い、問題意識の共通化を図り、討論の方向付けを行う。 第6回・第7回(8月20日3、4限・8月21日1、2限)(木村 浩) 技術倫理演習 簡単な事例について全体での討論を行った後、履修者をグループに分け、グループごとにテーマを決めて討論をする。その後、グループ討論の結果をまとめ、スライド等の発表準備を行う。最後に、各グループが全員の前で討論結果を発表する。そこで出された質問、意見を参考とし、各自最終レポートをまとめる。 なお、原子力プラント見学を、本科目の授業の一部と位置づける。
成績評価方法
技術倫理入門および演習については、演習おける各自の考え方の提示とグループ内・グループ間のディスカッションをまとめたレジュメによって行う。事故分析については,ヒューマンエラー分析結果を含むグループ発表内容,および,最終レポート内容で評価する。 各人ごとのレポートの評価点、グループ討論結果をまとめたレポートの評価点、発表会での学生間相互評価の結果および発表会等での発言の積極さ、等を総合して評価する。グループ討論に参加しなかった者には単位は与えない。
教科書
必要に応じレジュメを配布する。
履修上の注意
基礎を固める(工学部共通)
実務経験と授業科目の関連性
・原子炉技術者に必要とされる知識・技術・教養の修得 ・核燃料技術者に必要とされる知識・技術・教養の修得 ・行政技術者に必要とされる知識・技術・教養の修得 ・国際的にも通用する実践力・説明責任能力・コミュニケーション能力・技術倫理の修得