「技術ロードマッピング」とは、市場の将来動向の予測に基づき、技術開発の方向性をロードマップの形で表現することによって「技術」と「経営」を統合する方法論である。この手法は、モビリティ、AI、遺伝子工学、エネルギーなどの先進分野において注目され、世界中で活用されている。
本講義では、まず「技術ロードマッピング」の手法の全体像を体系的に理解する。次に実際のロードマップを読み解き、策定の背景や関係者のメリット等を理解する。その上で、実在する企業を研究対象として取り上げ、特定の事業または製品分野を選んでロードマップを実際に策定することを通じて、経営視点から技術戦略を立案する基礎力を獲得する。対象企業の関係者にインタビューして情報を直接収集する機会を設ける。また、最終発表では対象企業の関係者を招き、質疑応答を行って技術戦略に対する現場感を獲得する。
講義計画(予定)
1. 技術ロードマップ概論 (講義)
2. ロードマップ実例演習 (講義と演習)
3. ロードマップ策定演習
(1) 分析手法の説明 (講義)
(2) 対象企業の分析 (講義と演習)
(3) 立地すべき事業分野・領域の分析 (講義と演習)
(4) 戦略立案とロードマップの策定 (演習と討議)
(5) 最終発表 (対象企業関係者との質疑応答)