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最終更新日:2024年4月1日

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当事者研究特論

困難に直面したときに、人は「なぜ」と問う。この、なぜ、という問いは、困難に関する説明や対処法を知ろうとする態度を表す。
当事者研究とは、困難を抱えた障害者がその説明や対処法を専門家に丸投げするのではなく、類似した困難をもつ他者とともに、
みずから探求しようとする実践である。2001年に我が国で誕生した当事者研究は、はじめ、統合失調症を持つ人々の自助の方法として
注目を浴び、その後、薬物依存症、発達障害、脳性まひなどへと広がりつつある。また近年は、障害や病気といった狭義の当事者だけ
でなく、家族、ホームレス、支援者など、なんらかの困りごとを抱えた多様な人々が、みずから当事者研究をはじめている。様々な
学問領域との協働も進み、その学術的意義も注目されている。本授業では、研究者と研究対象が一致する特異な質的研究ともいえる
当事者研究を通じて、障害を生きるということを深く理解することを目的とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3788-077
GEN-AI6s07L2
当事者研究特論
熊谷 晋一郎
A1 A2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学系研究科
授業計画
1.当事者研究の目的  2.当事者研究の理論(1):身体図式と自伝的記憶  3.当事者研究の理論(2):真理論の自然化と回復  4.当事者研究の方法  5.統合失調症の当事者研究  6.脳性まひの当事者研究  7.自閉スペクトラム症の当事者研究  8.痛みの当事者研究  9.アディクションの当事者研究  10.他分野との協働(1):当事者研究と現象学  12.他分野との協働(2):当事者研究とエスノメソドロジー/会話分析  13.他分野との協働(3):当事者研究と実験心理学  14.他分野との協働(4):当事者研究と工学  15.回復の再定義
成績評価方法
レポート70%、授業への参加状況(発表・発言など)30%
教科書
石原孝二編(2013).当事者研究の研究.医学書院,東京
履修上の注意
視野を広げる
その他
前提となる知識と項目:特に必要としない 応用先_分野と項目:精神医学、心理学、支援工学