学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月1日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
当事者研究特論
困難に直面したときに、人は「なぜ」と問う。この、なぜ、という問いは、困難に関する説明や対処法を知ろうとする態度を表す。
当事者研究とは、困難を抱えた障害者がその説明や対処法を専門家に丸投げするのではなく、類似した困難をもつ他者とともに、
みずから探求しようとする実践である。2001年に我が国で誕生した当事者研究は、はじめ、統合失調症を持つ人々の自助の方法として
注目を浴び、その後、薬物依存症、発達障害、脳性まひなどへと広がりつつある。また近年は、障害や病気といった狭義の当事者だけ
でなく、家族、ホームレス、支援者など、なんらかの困りごとを抱えた多様な人々が、みずから当事者研究をはじめている。様々な
学問領域との協働も進み、その学術的意義も注目されている。本授業では、研究者と研究対象が一致する特異な質的研究ともいえる
当事者研究を通じて、障害を生きるということを深く理解することを目的とする。
MIMA Search