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最終更新日:2024年4月1日

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知的財産経営

・単位 2.0単位
・教員 渡部 俊也(未来ビジョン研究センター)
・アシスタントインストラクター 
・時期 夏学期 金曜日5・6限16:50-20:30(途中休憩あり)
・教室 オンラインで実施します 
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/*****
ミーティングID: *****
パスコード: *****

1.概要

現在のグローバルビジネスにおける知財戦略と知財管理は、伝統的な特許などの狭義の知財権に限られるものではなく、無形資産全体の戦略と管理を指す。デザインやブランド、データやノウハウなどその対象は広範に及び、B to Cビジネスにおいては個人情報保護などの観点からの考察も求められる。またその戦略目標は占有可能性を意図したものから、アライアンスを目的としたもの、オープン・イノベーションやオープン&クローズ戦略まで多岐にわたる。このような多様な客体を管理する現在的知財マネジメントは、データ駆動型イノベーション時代により一層重要性を増しているといえる。
 この授業では、知的財産マネジメントの基本的要素を踏まえつつ、伝統的な技術独占のための知財戦略から、知財の不確実性への対処、さらにはオープン知財戦略、人工知能やビックデータに対応したデータ知財管理など、現代の組織に求められる戦略性の高い知的財産マネジメントの要諦を学ぶ。
 特に今後急速に進むと思われるデジタルトランスフォーメーションに関して、データガバナンスと知財問題をトピックとして取り上げ、知的財産法や技術経営、経営戦略など多面的な視点から受講生と議論を行っていく。

2.進め方

最近の知財戦略動向を織り交ぜた講義と、最新のケースを用いたグループワークなどから構成される。知財制度の学習の目的については、各種知的財産制度を理解することだけではなく、知財制度を戦略的に活用するための基礎的な考え方を習得することを目的として行われる。 また制度の基礎的学習に関しては、毎回前回の授業範囲の法律知識などを問う小テストを行う。また期間中に事業戦略関連機関の実地実習(オンライン)を1回行う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
3775-166
GEN-CH6402L1
知的財産経営
渡部 俊也
S1 S2
金曜5限、金曜6限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
工学系研究科
授業計画
4   スケジュール グループワークの実施のため変則2コマ連続の講義です。全回ZOOMで実施します。授業日程には注意してください。 ■教材はや課題のやりとりはICT LMS  https://itc-lms.ecc.u-tokyo.ac.jp/***** を介して行います ■スケジュール (1)4/9(金)16:50-20:30 1.ガイダンスと参加者確認  2.講義とグループワーク(1) ・講義 現代の知的財産制度(特許、商標、意匠、著作権の基礎;テキスト2章の講義)17:50 –18:20 ・テスト演習 ・講義 授業目的著作権の問題 ・グループワークウオームアップ 18:00-18:30 ・教材配布 2章4章 ・グリーンテクノ21のケースを配布 (2)4/23(金)16:50-20:30 ・組織による知的財産権の活用(テキスト3章の講義)             ・配布課題   https://www.jpo.go.jp/*****   マテリアルワーク 「グリーンテクノ21ケース」グループ討論 ・ビジネスエコシステムと知財の作る関係性(オープン&クローズ知財戦略、国際標 準戦略、オープン知財マネジメントなどに関する講義) ・経営デザインシートのマテリアルワーク                 ・演習「企業における知的財産価値」企業ケースを選んでワークシートを作る ・経営デザインシート提出 (3)5/7(金)16:50-20:30 ・クローズ知財戦略としての営業秘密と特許の活用(講義) 参考資料 http://www.rieti.go.jp/*****  ・ワークシートに関するグループ討論  ・経営戦略と知財戦略の関係:経営戦略と知財の役割(知財価値評価)(講義) ・「データマネジメントの事例」の紹介と配布  http://www.jreast.co.jp/***** (4)5/21(金)16:50-20:30 ・個人情報保護法と最近のビジネスモデルの課題(Google, Uber、Airbnbなど) ・「ジーマ信用の事例」グループ討論  ・サイトビジット課題説明 ・技術の不確実性削減と知財の役割(講義) 渡部俊也「イノベーターの知財マネジ メント」白桃書房(2012)参照 (5)6/4(金)16:50-20:30 ・サイトビジット(ダイキン工業) ・討論予定のテーマ:「検討中」 ・「データ保護」に関する文献の説明と配布 (6)6/18(金)16:50-20:30 ・知的財産法学入門: 田村教授 ・不正競争防止法とデータ ・グループ討論  ・デジタル知財政策提言 https://ifi.u-tokyo.ac.jp/***** ・「データ利活用契約」ケース説明と配布 (7)7/2(金)16:50-20:30 ・大学、政府、ベンチャーとの連携と知財・契約のマネジメント(講義) ・参考教材 知財交渉ネゴシエーション  https://www.youtube.com/***** ・「データ利活用契約」ロールプレーケース討論 ・ラップアップ ◆(※予備日)7/9(金) 16:50-20:30 5.学ぶべき項目 ・多様なイノベーションを収益化する知財マネジメント(プロプラエタリー、オープン、オープン&クローズ戦略、その他) ・著作権・コンテンツ、デザイン・ブランド知財マネジメント ・技術の不確実性削減と知財の3つのマネジメント:公開、秘匿、出願権利化 ・知財を活用したオープンな組織間関係の構築 ・データ利活用契約 6.参考書籍 渡部俊也編「東京大学知的資産経営研究講座シリーズ」白桃書房(2012) 米山、渡部、山内「オープン・イノベーションと知財マネジメント」一橋ビジネスレビュー,SPR(2016) 7.質問 質問は ***** まで。 8.注意 講義日程等は変更することがあります。UTAS、ICT-LMSにてお知らせします。 講義情報は、UTASへの反映やICT-LMSのお知らせなどで通知しますので注意してください インタラクティブな講義を行います。クラスのあいだに複数回受講生を指名して意見を述べてもらいます。オンライン中の講義はいつでも質問に答えられるように、注意して聞くように努めてください。 9.講義資料 ITC-LMS, Information Technology Center - Learning Management System https://itc-lms.ecc.u-tokyo.ac.jp/***** にアップロードしますが、補完的に https://researchmap.jp/***** に掲示することがあります 10 成績評価 出席とクラス貢献(70%)最終レポート(30%)
成績評価方法
出席とクラス貢献(70%)最終レポート(30%)
教科書
都度配布する
参考書
元橋一之、渡部俊也「東京大学工学教程:知的財産経営」(2016) 渡部俊也「イノベーターの知財マネジメント」白桃書房(2012)
履修上の注意
指示しない