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最終更新日:2024年4月22日

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生存とライフスキルI

ノスタルジアと持続的開発
 開発と文化の問題群を議論する領域において、「ノスタルジア」という言葉で意識され語られている事柄は、かなり重要な要素と機能を包含している。近代においては急速な技術革新とともに失われていく伝統的な技術や生活スタイルはノスタルジアとともに捉えられてきた。19世紀末以降、人類学者たちが未開世界に調査に出かけていき発見してきた異文化の事象も、急速な文明化により忘れられた素朴な人間と自然との関わり合いへのノスタルジーとともに紹介されてきた。
 グローバル化とともに加速される社会文化的変容の中で、ノスタルジア概念とともに捉えられる人間と自然の関わり合いは、過去を振り返るベクトルだけでなく、現在の事象そして未来への希望をも照らしうる鍵概念としての役割を果たしていることが指摘され始めており、持続的開発という課題とも重要な接点を持っていることも分かり始めてきた。本講座ではこのような、開発と文化の問題群におけるノスタルジアについて、文化人類学の研究潮流に軸足を置きながら考察をしていく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M290-0150S
GAS-HS6B05L1
生存とライフスキルI
関谷 雄一
S1 S2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
第1回 イントロダクション 第2回-第3回 ノスタルジアと人類学 第4回-第5回 ノスタルジアの概要 第6回-第7回 ノスタルジアの諸相 第8回-第9回 ノスタルジアの機能 第10回-第11回 ノスタルジアと時間(過去・現在・未来) 第12回-第13回 ノスタルジアと持続的開発
授業の方法
ゼミ形式をとり、文献講読と議論を中心に進める。
成績評価方法
担当部分の発表内容に授業貢献度を加味し、総合的に判断する。
教科書
Olivia Angé & David Berliner (2015) "Anthropology and Nostalgia" Berghahn.
参考書
第1回目のイントロダクションで文献リストを配布予定。
履修上の注意
この講座は文化人類学コース「開発と文化 II」との合併講座である。
その他
第1回目の授業で、進め方や割り当てを決めるので、必ず出席すること。