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最終更新日:2024年4月1日
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物質機能解析学I
金属錯体の分子軌道(平岡秀一担当)
固体物質中の元素・同位体の分布と化学形態(角野浩史担当)
(平岡秀一担当):
遷移金属イオンからなる錯体は,酵素の活性部位など生命系における機能の発現に重要な役割を果たしており,また,触媒,発光,磁性など機能性の材料を開発する上でも欠かせない物質である。遷移金属錯体の特異な性質の多くはその分子軌道から理解できる。遷移金属イオンと配位子との間に作られる配位結合も本質的に有機化学物の共有結合と同じように考えることができるが,遷移金属イオンがd軌道を持つことから,d軌道が関わる分子軌道を考える点で異なる。本講義では様々な構造を持つ遷移金属錯体の分子軌道を定性的に組み立てる方法を学び,その安定性,反応性,電子的な特性を考える。
(角野浩史担当):
我々の身のまわりに存在する物質中の元素の濃度や同位体比,分布,酸化還元状態や配位数などの化学形態,拡散挙動は,その物質の起源や履歴,機能を紐解く手がかりを与える。本講義では,固体の無機の天然物や人工物についてこれらを調べるにはどのような分析手法が有効か,その原理と実例を紹介する.それぞれの分析手法で得られる情報や試料の形態,検出下限などの特徴を理解し,自らの研究に応用できる可能性を考えることを目標とする。
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