近年,社会科学とデータサイエンスの融合を目指す「計算社会科学(Computational Social Science)」と呼ばれる学際的な研究領域が勃興しつつある.大規模かつ高密度なデータの取得と処理・機械学習を用いたこれらデータの分析など,計算機をインテンシブに用いた分析手法を,オンラインプラットフォームから得た観察データ・実験データ・サーベイデータなど,様々な様態の社会データに適用する研究が,欧米を中心に活発に展開されている.
マシュー・サルガニック(瀧川裕貴・常松淳・阪本拓人・大林真也共訳),2019年,『ビット バイ ビット:デジタル社会調査入門』,有斐閣.
(原著:Salganik, Matthew J. Bit by Bit : Social Research in the Digital Age. Princeton, NJ: Princeton University Press, 2017)