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最終更新日:2024年4月22日

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比較形象論I

文学・芸術批評の再考(前半)ーノエル・キャロル精読
本授業は、「文学・芸術批評とは何か」を再考するために、基本通年授業で行われる。

Sセメスターでは先ず、先年話題になったNoël Carroll, On Criticism, Tayler & Francis, 2009. (ノエル・キャロル『批評についてーー芸術批評の哲学』勁草書房、2017年)を参加者全員で分担精読する。キャロルの芸術批評論は、著者の目論見を批評対象のうちに含めることから受容理論と対峙する側面もあり、多くの議論を生んできた。しかし一方で、あらゆる文化理論が開拓されてきた後に、キャロルが敢えてこのような批評を推奨する新鮮味もまた感じられる。

授業ではキャロルの理論を吟味、討議した上で、比較文学・比較芸術の伝統的な分析手法であるエクスプリカシオン・ド・テクストがいかなる側面を重視しているかを改めて分析する。こうした作業によって参加者は、文学・視覚芸術・音楽・建築・身体芸術などあらゆるジャンルにわたる「批評」が、「人文研究」といかなる関係にあるのかに改めて意識的に
なると同時に、自らの研究テーマにいかにアプローチするかを再考することになろう。

なおこの授業はそのままAセメスターに続き、各自が実際にSセメスターで磨いた批評方法を用いて、自らのテーマについて発表することとする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M210-0950S
GAS-IC6C23L1
比較形象論I
今橋 映子
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
授業全体の概論となるような講義、ノエル・キャロル著作の分析と討論、小レポートの提出による省察、を 織り交ぜた構成となる。ただしオンライン授業になったため、その内容は、参加者と相談しながら適切な形になるよう調整することとする。
授業の方法
本授業は、大学院とシニアの共通授業として、2020年度通年で行われる。基本的に通年を受講することが 推奨される。 本授業は、オンライン授業で行われるため、以下の項目を熟読すること。
成績評価方法
オンライン授業への参加、小発表、中間の小レポート、最終の小レポートを全て勘案して評価する。
教科書
ノエル・キャロル『批評についてーー芸術批評の哲学』勁草書房、2017年 ↑ 2週目の授業(4月13日)までには必ず入手しておく。 生協ですでに注文済みなので必ず購入すること。(コロナ問題等で)生協に行けない人はアマゾン等で入手すること。
参考書
授業中に指示する。
履修上の注意
1)本授業は、大学院とシニアの共通授業として、2020年度通年で行われる。基本的に通年を受講することが 推奨される。特に専門的な前提知識は必要とされない。むしろ「文学・芸術批評」について、この際じっくりと再考したい参加者を歓迎する。 2)このシラバスを読んで参加を希望する者は、必ずすぐに、以下のメールアドレスに受講希望のメールを送信すること。そのアドレスがMLに登録されるので、今後添付ファイル(ワード、PDFなど)が受け取れるアドレスから送信すること。件名には、【院シニア授業参加希望】と必ず入れること。 メールの内容には、「所属、学籍番号、名前(ふりがな)、学年、卒論(修論)テーマ、現在専攻しているテーマ、授業に期待すること」を書くこと。
その他
4月6日(月)の初回授業は休講とし、以上の作業を各自進めること。 4月13日(月)の第2回授業では、アドレス登録をした人に向けて、ZOOMでオリエンテーションを開く予定。 4月20日より本格的授業を開始する。