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最終更新日:2024年4月1日

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文化コンプレクシティ演習II

近代日本知識人の漢文を読む
漢文(古典中国語)は、中国はもとより、日本や朝鮮など東アジアにおいて、一貫して主導的な書き言葉であった。東アジアについて考える際、多少とも歴史的要因に目を向けるなら、漢文とのつきあいを避けて通れない。
漢文は、単なる言語・文体であっただけではなく、それによって書かれた大量の書物によって形成された、独特の思考の型をまとっており、その影響はいまも完全に消え去ったわけではない。ここでは、漢文という文体にまとわりつく思考の型を、読解という行為を通じて体感的に学ぶ。またそれとともに、東アジアについて歴史的視点から(歴史学に限らない)研究する際に必要な漢文資料の解釈能力を錬成する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M210-0840A
文化コンプレクシティ演習II
谷口 洋
A1 A2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
受講生による漢文資料の輪読を行う。ここ数年、明治から大正にかけて漢学者・新聞記者として活躍した西村天囚(1865-1924)の漢文を取りあげている。今年度もこれを継続する予定だが、受講生の専攻領域や興味関心によっては、別のものにしてもよい。積極的な提言を期待する。
授業の方法
受講生による資料の輪読。担当者は、原文・書き下し・現代語訳・語釈のほか、資料の背景について調査したことを発表する。
成績評価方法
授業にかかわるすべての活動を総合的に評価する。
教科書
受講希望者との綿密な打ち合わせを経て定めるが、おそらく購入不能な古い資料であろうから、プリントして配布することになろう。デジタル資料も活用したい。
参考書
必要に応じ授業で指示する。
履修上の注意
受講希望者との打ち合わせからすべてが始まるので、第1回の授業に必ず出席されたい。特別な事情がある場合はメールで連絡すること。その際、大学院で何をしたいのかについて明確に説明できるようにしておいてほしい。 履修登録の段階では、漢文読解のレベルは問わない。輪読の際、担当者任せにせず、主体的に関与することが肝要である。
その他
第1回はオンラインでガイダンスを行う。第2回以降は対面を原則とするが、感染の状況や受講生の状況に応じて柔軟に検討する。