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最終更新日:2024年4月22日

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外国語としての日本語分析I

子どもの言語獲得、その後の言語発達
言語による高次なコミュニケーション能力の獲得は、進化論的に人間を特徴付ける能力である。人間は、生後徐々に周囲の世界とのコミュニケーション能力が芽生え、「心の理論」の発達とともに相手の意図が理解できるようになり、5~6才頃までに母語の基本文法を獲得し言語による複雑な意志疎通ができるようになる。子どもはどのように言語を獲得するのであろうか?その言語獲得のメカニズムに人間の「生得的能力」や「学習」(文化的学習)がどのように関わっているのであろうか?認知発達が言語発達にどのよう関わるのであろうか?脳の発達との関わりは?言語発達の障害はいかに?これらの問いを念頭に、これまでの研究を概観し異なる理論・見地や分析を考察しながら、「言葉と人間」の謎に科学的にアプローチするための学際的研究領域への入門を目指す。
さらに、人間は5~6才頃までの言語獲得に留まらず、就学期にも言語発達を遂げ(「学習言語」、読み書き、談話能力の発達、等)、臨界期を超えても言語を使用し習得し続ける(例えば、大学において習得する母語能力は?)。また、これらに様々な特殊性や障害が生じることもある。このような人間の生涯にわたる「ことばの旅」への理解を深めることも目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M200-0650A
GAS-LI6C07L1
外国語としての日本語分析I
藤井 聖子
A1 A2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
初回授業において配布し説明する。 概要としては、演習を通して、以下のトピックを含む文献・先行研究や様々な理論を理解しつつ批判的に考察し議論する。 就学前まで言語獲得 語彙の発達、文法能力の発達 言語発達と認知発達、言語的認知 「心の理論」の発達と言語発達 文化的学習、インプット 就学期の言語発達 「学習言語」、読み書きの発達、談話能力の発達 バイリンガルの言語発達と認知発達 学習障害と言語発達、語用障害 脳と言語、言語発達の生物的基盤、第二言語獲得と臨界期 加齢と言語発達
授業の方法
講義と演習を併せる。 演習を通して、先行研究や様々な理論を理解しつつ、その分析やデータを批判的に考察し議論する。
成績評価方法
平常の授業活動を重視する。授業における議論への参加度、授業前後の文献読解、演習、ディスカッション・リーダー、レポートなどを総合的に判断して,評価をおこなう。
教科書
『言語と哲学・心理学』(朝倉書店 2010) 他は授業において指示・配布する。
参考書
授業において指示する。
履修上の注意
授業において指示する。