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最終更新日:2024年4月1日

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一般言語理論I

認知科学としての言語学/Linguistics as Cognitive Science
本授業では、認知科学としての言語学の性質・役割を学際的な観点から概観する。まず、生成文法と競合理論を確認した後で、言語学および心理学・人類学・神経科学・自然言語処理などの隣接分野を取り巻く諸問題を批判的に検討しながら、認知科学における言語学の位置付けを考察する。具体的には、容認性と文法性、言語処理と情報理論、認知モデリング、脳情報デコーディング、言語獲得と統計学習、文法習得とベイズ、計算と記憶、コネクショニズムとディープラーニング、再帰と言語進化、文化と言語変異などを含むトピックを扱う予定である。履修者は、言語学(更には自分の研究プロジェクト・プログラム)を孤立した分野では無く、隣接分野と共に認知科学を構成する一分野として捉える姿勢を養うことを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M200-0010S
GAS-LI6A01L2
一般言語理論I
大関 洋平
S1 S2
金曜4限
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講義使用言語
日本語/英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
1. はじめに 2. 生成文法と競合理論 3. 容認性と文法性 4. 言語処理と情報理論 5. 認知モデリング 6. 脳情報デコーディング 7. 言語獲得と統計学習 8. 文法習得とベイズ 9. 計算と記憶 10. コネクショニズム 11. ディープラーニング 12. 再帰と言語進化 13. 文化と言語変異
授業の方法
履修者は、各週で取り上げる必須文献(認知科学系ジャーナルの論文1~2本程度)を読み、コメントを投稿した上で授業に参加する。授業の前半では、担当教員による当該トピックに関する講義を行い、授業の後半では、担当学生による必須文献のディスカッションを行う。
成績評価方法
論文コメント:50%(担当論文のディスカッション含む) 期末レポート:50%(担当教員とアポイントメント含む)
教科書
初回授業時に、各週で取り上げる必須文献のリストを指示する。また、授業と並行して、講義ノートを執筆・配布する予定である。加えて、初回授業までに以下の論文に目を通しておくことが望ましい: ・Chomsky, N. (1959) Review of Skinner’s Verbal Behavior. Language 35: 26-58. ・Marantz, A. (2005) Generative linguistics within the cognitive neuroscience of language. The Linguistic Review 22: 429-445.
参考書
初回授業時に、必須文献と併せて、参考文献のリストも指示する。
履修上の注意
過去ないし同時に必修科目「言語科学基礎論I」(統語論入門)を履修しており、言語学または心理学・人類学・神経科学・自然言語処理などの隣接分野いずれかの予備知識があることが望ましい。