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最終更新日:2024年4月1日

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一般言語理論I

生成形態論演習/Seminar on Generative Morphology
本授業では、生成文法に基づく形態論である生成形態論を概観する。特に、生成形態論の目的を確認した後で、1990年代における語彙主義の形態論から「分散形態論」(Distributed Morphology)までの理論的変遷を踏まえて、分散形態論の基本概念と作業仮説を考察する。具体的には、語根と接辞、屈折と派生、融合や併合など統語後演算、異形態と異解釈、動詞項構造と語彙意味論、外心骨格モデルやナノ統語論など競合形態理論を含むトピックを扱う予定である。履修者は、形態論(更には自分の研究プロジェクト・プログラム)を孤立した分野では無く、隣接分野と共に言語理論を構成する一分野として捉える姿勢を養うことを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31M200-0010A
GAS-LI6A01L2
一般言語理論I
大関 洋平
A1 A2
木曜3限
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講義使用言語
日本語/英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
総合文化研究科
授業計画
1. はじめに 2. 語彙主義と反語彙主義 3. 統率束縛形態論 4. 非形態素形態論 5. 分散形態論 6. 語根と接辞 7. 屈折と派生 8. 統語後演算 9. 異形態と補充 10. 異解釈とイディオム 11. 動詞項構造 12. 語彙意味論 13. 競合形態理論
授業の方法
履修者は、各週で取り上げる必須⽂献(言語学系ジャーナルの論⽂1本程度)を読み、コメントを投稿した上で授業に参加する。授業の前半では、担当教員による当該トピックに関する講義を⾏い、授業の後半では、担当学⽣による必須⽂献のディスカッションを⾏う。
成績評価方法
論⽂コメント、担当論⽂ディスカッション、期末レポート要旨、期末レポートを踏まえて、総合的に判断する。
教科書
初回授業時に、各週で取り上げる必須文献のリストを指示する。また、授業と並行して、講義ノートを執筆・配布する予定である。加えて、授業開始までに以下の論文に目を通しておくことが望ましい: ・Halle, M. (1973) Prolegomena to a Theory of Word Formation. Linguistic Inquiry 4: 3-16.
参考書
初回授業時に、必須文献と併せて、参考文献のリストも指示する。
履修上の注意
過去ないし同時に必修科目「言語科学基礎論I」(統語論入門)あるいは2020年度Sセメスターに開講される入門科目「文法解析I」(「語」の文法入門)を履修しており、形態論または統語論・音韻論・意味論などの隣接分野いずれかの予備知識があることが望ましい。