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最終更新日:2024年3月15日
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国際社会科学特別講義IV
書き直される中国近現代史(その14)
書き直される中国近現代史(その14) 令和3年度冬学期
「事例としての中国、対象としての中国–中国研究の回顧と展望」
(Aセメスター/担当:川島真)
この講義は、2021年度で第14回目を迎える。第一年度(2008度)は人物評価を、第二年度(2009年度)は事件・運動を,第三年度(2010年度)はローカルな空間や社会集団を基軸に講義を組み立て,第四年度(2011年度)は史料・資料に焦点を当て、第五年度(2012年度)は主に若手研究者の視線から見た新しい研究動向を扱い、第六年度(2013年度)は昨今進展著しい戦後東アジア国際政治史、東アジア冷戦史について、第七年度は日中戦争史について多様な角度から検討し、第八年度は「中国史の境界線−異質・多元・包摂−」として中国史の多様な語り方を考察し、第九回は「現代中国理解講座:現代中国への視線−歴史の視座と多様性−」として、政治、法律、行政、外交、経済、社会、思想文化などの多様な面から現代中国を論じ、第十回は「近現代日中関係史:歴史・記憶・展望」として、多様な近現代日中関係史に対する新たな研究についての講義をおこない、第十一回目は「近現代中国の秩序観:国家・社会・経済・国際関係」として、これからの中国が構築していくであろう様々な場や分野での秩序について歴史的に考察、第十二回目は「中国近現代史研究の論争点–中国の歴史学、日本・世界の歴史学」として、中国近現代史で論争点について多くの先端的な議論を紹介した。昨年度の第十三回目は、「1960年代の中国・中国をみる同時代の眼」として、現代中国を見る上での分水嶺ともなる1960年代について考察した。これらの内容は、東京大学現代中国研究拠点(社会科学研究所http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/*****)およびASNETウェブサイト(https://asnet-utokyo.jp/*****)に掲載されている。
今年は第十四回目にあたるが、ASNETが令和2年度に終了したため、社会科学研究所現代中国研究拠点の支援の下に実施する。課題は、「事例としての中国、対象としての中国–中国研究の回顧と展望」とし、戦前来の日本の中国研究をディシプリンごとに回顧し、現在の到達点、そして今後を展望する。個々のディシプリンが中国についていかなる問いを設定してきたのか、どのような方法でそれにとりくみ、何が議論されてきたのか。そういったことを、中国自身を対象とする地域研究、また中国を事例とする社会科学、あるいは社会科学よりは対象に近い人文科学などそれぞれの分野から対象に迫る。授業はさまざまな世代の第一線の研究者によるオムニバス講義とする。
授業時間は木曜日5限、評価は出席と学期末のレポートによる。
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