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最終更新日:2024年4月22日
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言語情報科学特別講義III
『捷解新語』講読
『捷解新語』は17世紀に朝鮮の司訳院で編纂された日本語の教科書である。ひらがなによる日本語の本文とその発音を示す音注および朝鮮語訳からなっており,日本語資料としても朝鮮語資料としても重要なものである。著者は,15世紀末の壬辰倭乱に際して若年で日本に捕らえられてきた康遇聖で,かれが習得した日本語は基本的に15世紀末から16世紀初頭の日本語であり,しばしば能・狂言の日本語とも似ていると評される。朝鮮語の部分は,17世紀の近代語初期の朝鮮語である。『捷解新語』には初刊本の他に改修本,重刊本が知られているが,この授業では初刊本を中心に扱い,当時の日本語および朝鮮語の文法的な特徴をつかむことを目標とする。
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