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最終更新日:2024年3月15日
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表現としての日本語I
『万葉集』巻八を読む
『万葉集』巻第八をテキストとして解読する。ここ数年の授業では、舒明皇統歌集たる巻一・巻二がそうであるように、巻六、巻三・巻四も歴史テキストとして解読できることを示してきた。特に巻六には聖武朝の治世を記念する性格が顕著であり、歌と歌の行間に当時の政治史が書き込まれていた。同様の性質は、相聞歌巻という、とかく政治史から遠い巻のように考えられてきた巻四にすら指摘できるのであった。研究史上の新見地ともいうべきこの観点は、歌を季節分類する巻八にはどの程度あてはまるだろうか。題詞・左注に記された作者名と作歌年月日を他巻と照らし合わせる作業が基本的な手続きとなるだろう。
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