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最終更新日:2024年4月1日

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全学自由研究ゼミナール (タイ医学ゼミナール)

タイ医学ゼミナール
【こんな方にオススメの集中講義です】

・タイ古式マッサージやタイの伝統医学に興味がある!
・自分の肩こりや疲労を癒したい!
・タイ古式マッサージを習得し、家族や友人を癒したい!
・プロの施術を受けてみたい!
・ヘルスプロモーションに興味がある!
・タイの医療の現状について知りたい!
・タイ文化について知りたい!


タイ古式マッサージの施術を受けているときはもちろん、施術をしている側も自身の心と身体に向きあうことができるこのレッスンは、自主ゼミ(2016年度Aセメ、2017年度Aセメ、2018年度Aセメ)、全学ゼミ(2018年度Sセメ)にて大変有意義な時間として好評を得、今回の全学ゼミに繫がりました。


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≪1) 実技練習メイン≫

[タイ古式マッサージ 全身リラクゼーションバージョン・ベーシック編/仰向け、うつ伏
せ、横向き、座位。約60分の施術テクニック習得目標]

プロ級の技に集中講義でチャレンジ!! ワットポー タイトラディショナル メディカルスクール(タイ王国第一級王立ワットポー寺院)にて、外国人として初めて伝統に基づいた本格的な修養を積み講師として認定された宮原が、これまでの多国籍にわたる方々へ施術・指導してきた経験をもに、東大で特別レッスンを行います。講師からの施術も交え、学生同士ペアになり、互いに施術をし合いながらレッスンを行います。


≪2) 理論≫ 

[タイ医学歴史・概要、タイハーブ療法、タイ国におけるタイ古式マッサージを活用したヘルスプロモーション政策、補完代替療法などについて学び、ディスカッション。]
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31605
CAS-TC1200S1
全学自由研究ゼミナール (タイ医学ゼミナール)
宮原 由佳
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
【① タイ古式マッサージの実技を学ぶ(リラクゼーション ベーシック編)】  タイ古式マッサージを体系化させてきた総本山とも言われるワットポータイトラディショナルメディカルスクール(タイ王国第一級王立ワットポー寺院)のジェネラルタイマッサージコース内容から、リラクゼーションベーシック編の実技を学びます。心と身体のバランスをとることで健康をうたうタイ医学。タイ古式マッサージは、タイ語でSENと呼ばれるエネルギーラインに、手掌、親指、肘、足裏などからの圧とストレッチで心にも身体にもアプローチしていきます。  基本的な、タイ古式ならではの圧とストレッチのかけ方を仰向け、横向き、うつ伏せ、座位で練習します。足裏から頭部まで全身くまなくほぐしていくリラクゼーションテクニックです。ゼミ修了時には、身近な方へのタイ古式ベーシックケア(約60分の施術)やセルフケアができるようになることを目標とします。 【② タイ伝統医学の可能性タイにおけるヘルスプロモーションの中で、代替医療の一環として伝統医療がどのように活用されているかを学び、その活用法を考察する】  タイの伝統医学は2500年の歴史を持つといわれ、現在でも人々の健康を支える貴重な文化です。タイ古式マッサージは、アユタヤ王朝の時代までは、「調子が悪ければタイ古式マッサージへ」と公文書にも記載され、公務員にタイ古式マッサージのセラピストが存在するほどでした。その後西洋医学が主流を占めるようになってからは民間療法として伝承されてきました。  ここ近年では、タイ政府により改めてタイ医学を見直す政策が打ち出され、大学に4年制のタイ医学部を設置し、卒業生には国家試験受験資格が与えられ、合格者は国家資格を持つタイ医師として医療機関での治療、またクリニックの開設が許可されています。数年後にはタイ国中のすべての医療機関にタイ医師を配属することを目標に、現在毎年1500人ずつ卒業生を輩出するほか、タイ国民の健康増進のためにテレビや雑誌、インターネットなどでタイ医学知識の啓蒙活動も盛んにおこなわれています。  このタイ医的治療、タイハーブ薬学、助産師、タイ古式マッサージの4つから成るタイ医学のエッセンスを再定義し医療制度に組み込もうとする背景には、1970年代にWHOやUNICEFが中心になって進めているプライマリ・ヘルスケアの政策に後押しされたことが上げられます。  タイ古式マッサージは、これまで頭痛や筋肉の痛み、疲労、自己免疫力を高めるなど80を超える症状軽減に効果が期待できる(タイ国・保健省)とされていますが、特に人生において喜びや辛さ、痛みも常に隣人に寄り添い分かち合っていこうとする仏教的教えに基づいて発展してきた背景から、精神面にも大きくアプローチする場面が多々見られ、メンタルのバランスを崩しやすい現代にもその活用法が期待されています。またこの要素は、子どもたちへの情操教育の一環としても活用されています。  近年では、学術研究も少しずつ進められ腰痛や自閉症の子どもにたいする効果やパーキンソン病に対する効果(講師宮原が現在タイ・チュラロンコン大学大学院医学研究科博士課程で取り組んでいる)などについて論文が発表されています。  このようなタイ国における様々な取り組みを学び、代替医療の一環として伝統医療が、現代のヘルスプロモーションの中でどのように活用されていくべきかを考察していきます。
授業の方法
実技:Tシャツやジャージなど動きやすい服装で、実技練習を行う。 座学:スライドや動画などでタイ医学の歴史や理論、またタイ国における現状を学びながらディスカッションを行う。
成績評価方法
出席、レポートによる総合評価
履修上の注意
実技練習は全⾝を使って⾏うため、⾝体的に不都合がある場合は事前に申し出てください。 【ゼミ⽇程・場所】 全4日間。計23時間。 8月1日(木) 10:30-12:00 &13:00-18:00 8月2日(金)10:30-12:00 & 13:00-18:00 8月3日(土)13:00-18:00 8月4日(日)13:00-18:00 【開催場所】 コミュニケーションプラザ北館身体運動実習室1 【受講応募人数】 40名。申込者が多い場合は抽選になります。 【受講応募方法】  メールにての応募。メアド【thai.igaku.zemi@gmail.com】まで。 メール必要記載内容:氏名、性別、学籍番号、学年、簡単な自己紹介、ゼミに関するメッ セージ・ご質問・ご要望など。 上記メールアドレス受信可能なメールアドレスから応募してください。 【応募期限】 4月13日(土)日付内に申し込みすること。 【受講生決定のお知らせについて】 4月14日(日)、15日(月)の2日間の中で参加可能か否かの返信メールをします。 メールが届かない場合は別途お問い合わせください。