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最終更新日:2024年4月1日
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世界史論
「主権国家の克服?-国際連盟と国際連合の歴史」
本授業では,世界平和の実現を目指してつくられた二つの国際機関,すなわち国際連盟と国際連合の歩みを概観することで,20世紀の歴史をグローバルな視野から理解することを目指す。
今日,世界各地で領土紛争や内戦または貧困といった問題が発生しているが,それが一国の政府の手に負えなくなった場合,国連をはじめとする国際機関が関与することが多い。そうした意味で,国際問題の解決のために,国連は各主権国家の枠組みを超えて行動するべきだという考え方は,21世紀を生きる我々にとってそれほど異質なものではないといえよう。
しかしそうした考え方は,例えば19世紀においては今日ほど「自明」ではなかった。それでは今日の国連が体現している思想は,いつ,いかに形成され,具体化に向けてどのような試みが行なわれ,そしてどのような挫折を経験したのか。この授業では国際連合の歴史を,特にそれが直面した国際紛争や国際問題に着目しながら,その前身の国際連盟時代と合わせて概観していくことにしたい。そしてそのことは,20世紀の歴史をいわゆる「一国史」の枠組みではなく,グローバルな視点から理解する一助となるであろう。
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