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最終更新日:2024年4月1日

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世界史論

「主権国家の克服?-国際連盟と国際連合の歴史」
本授業では,世界平和の実現を目指してつくられた二つの国際機関,すなわち国際連盟と国際連合の歩みを概観することで,20世紀の歴史をグローバルな視野から理解することを目指す。
今日,世界各地で領土紛争や内戦または貧困といった問題が発生しているが,それが一国の政府の手に負えなくなった場合,国連をはじめとする国際機関が関与することが多い。そうした意味で,国際問題の解決のために,国連は各主権国家の枠組みを超えて行動するべきだという考え方は,21世紀を生きる我々にとってそれほど異質なものではないといえよう。
しかしそうした考え方は,例えば19世紀においては今日ほど「自明」ではなかった。それでは今日の国連が体現している思想は,いつ,いかに形成され,具体化に向けてどのような試みが行なわれ,そしてどのような挫折を経験したのか。この授業では国際連合の歴史を,特にそれが直面した国際紛争や国際問題に着目しながら,その前身の国際連盟時代と合わせて概観していくことにしたい。そしてそのことは,20世紀の歴史をいわゆる「一国史」の枠組みではなく,グローバルな視点から理解する一助となるであろう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31297
CAS-GC1B54L1
世界史論
磯部 裕幸
S1 S2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
【注意!】以下の予定は、今後の情勢によって変更されることがあるので注意すること。また「休講情報」が随時更新される可能性が高いので、UTASにアップされる掲示内容をこまめにチェックすること。 【注意!】新型コロナウィルスの影響により、授業第一週目(4/6)・第二週目(4/13)・第三週目(4/20)は休講とする。第四週目以降の予定については追って連絡する。 【注意!】新型コロナウイルスの影響により、今学期の授業は4月27日より開始される。最終授業日は7月13日である。 ①イントロダクション:「主権国家」とは何か?  ②主権国家体制の成立と戦争の「合法化」(その1):「ウエストファリア後」の世界  ③主権国家体制の成立と戦争の「合法化」(その2):クラウゼヴィッツの「戦争論」  ④戦争の「非合法化」の試み(その1):ハーグ陸戦協定について ⑤戦争の「非合法化」の試み(その2):第一次世界大戦とウィルソンの「14箇条原則」 ⑥国際連盟の成立とその仕組み(その1):機構と議決方法 ⑦国際連盟の成立とその仕組み(その2):アメリカの動き ⑧国際連盟の崩壊  ⑨国際連合の成立(その1):第二次世界大戦中の外交交渉  ⑩国際連合の成立(その2):機構と議決方法 ⑪冷戦下の国連(その1):安全保障理事会の機能(不全)  ⑫冷戦下の国連(その2):「敗戦国」(日本・西ドイツ)の動き ⑬冷戦後の国連(その1):「平和維持機関」としての役割/貧困との闘い ⑭冷戦下の国連(その2):文化活動  ⑮まとめ:「国連不要論」をどう考えるか
授業の方法
授業は講義形式で行なう。出席は取らない。教科書は用いない。授業中適宜プリントを配布する。参照すべき文献も授業中に指示する。
成績評価方法
【成績評価方法変更!】毎回プリントの末尾に「問」を設ける(全10問が出題される予定)。受講者はそのうちの6つを選び、在宅のまま解答(論述)し学期末に授業担当者に提出する。具体的な方法については、U-TASで連絡するので、情報をこまめにチェックすること。
履修上の注意
履修する上で必要となる予備知識等はない。真面目に授業に出席し、真摯な態度で学修に励むこと。