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最終更新日:2024年4月1日

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ジェンダー論

セクシュアリティとジェンダーの社会学
 セクシュアリティとジェンダーについて、大学生として最低限知っておくべき知識を伝える講義です。 
 前半のセクシュアリティ編については、「下ネタの講義」という誤解、風評被害に悩まされていますが、きちんと履修した学生さんはそのような感想を決して持たないはずです。そういった愚かな反応がなぜ起きるのかも含めて、一貫した問題意識の下で「社会科学の立場から性を考える」とはどういうことなのかについて論じていきます。「本能」だと勘違いされている「性」を自然科学とは異なるアプローチで読み解きます。
 ジェンダー編は、みなさんの人生設計そのものに関わります。この講義は東大全体で女性の履修者がもっとも多いもので、優秀な女子学生の未来が、男子学生のそれとどう関わりを持つのかについても、この講義を通じて、考えてもらいたいと思います。
 新書を教科書として指定していますが、それに則って講義をするのではありません。これでカバーされるのは講義の1~2回分です。講義で触れるいくつかの論点については、『ジェンダーとセクシュアリティで見る東アジア』の中でも言及しています。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30804
CAS-GC1C23L1
ジェンダー論
瀬地山 角
S1 S2
水曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
前半はセクシュアリティ編。恋愛結婚という「奇妙な」制度の誕生から説き起こして、性と社会との関係について考えていきます。同性愛、性別違和(性同一性障害)といった性的マイノリティのこと、性的同意とは何か、性感染症や避妊、東大生による性暴力事件、そして買売春や性の商品化など、高校までではあまり正面から扱ってこなかったトピックに言及しますので、大学生のみなさんにとっての性教育のような意味も持つと考えています。しかし中心は、社会科学の視点から「性」を考える点にあります。 後半はジェンダー編。世界の中で、東アジアの中で、日本がジェンダーに関してどのような特徴を持つ社会なのかを示しながら、少子高齢社会にどう向き合っていくべきなのかを考えます。ワークライフバランス、女性が主婦になるのか、働き続けるのか、といった問題が決して女性だけの問題ではなく、むしろ男性の問題であり、日本社会が直面する大きな課題とつながっていることを理解してもらいたいと思っています。 前半・後半、いずれも理系の学生さんを含めて、みなさんの人生設計に直結する問題群です。日本の高校教育では充分に扱われていませんが、それ故なおのこと、現代の社会を生きていく上での必須の知識を伝える場だと考えています。
授業の方法
講義形式
成績評価方法
期末試験
履修上の注意
特になし