学部前期課程
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最終更新日:2024年3月15日

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認知脳科学

神経・生理心理学
<目標>
・「脳神経系の構造及び機能」を説明することができる。
・視覚の特性とその神経科学的基盤を説明することができる。
・「記憶、感情等の生理学的反応の機序」を説明することができる。
・「高次脳機能障害の概要」を説明することができる。
・脳と心の関係を調べる実験的技法を研究に応用できる。

<概要>
本講義では様々な精神機能の実現に深く関与する「脳」を研究対象とする神経科学分野に関して、いくつかのトピックを選び、基礎的な知識から最新の知見まで紹介する。この分野は心理学・生物学をはじめとして医学・工学・物理学等が結集してその解明に突き進んでいる学際的なフロンティア領域であり、幅広くその応用が期待されている。そして、脳研究の知見は「我々がいかなる存在であるのか」ということを垣間見せてくれる。授業では「心の諸特性」とそれを司る「脳のメカニズム」がどのような実験手法で解明されてきたのかを、視聴覚教材を用いて体験しながら学ぶ。講義では、まず、脳が実現している私達人間の視覚・記憶・感情などの心的特性を学ぶ。また、脳神経系の構造及び機能を学んだ上で、視覚特性を説明する視覚系の概要や記憶・感情等の生理学的反応の機序を理解する。また、高次脳機能障害の概要を学び、そこから示唆されたことを証明した実験研究などを紹介する。さらに、心理・生物データの特性や標準的な科学的取り扱い、およびそれらに基づいた論理展開や解釈の仕方も勉強した上で、原著論文のデータを交えつつ、「ニューロンの活動」から「皮質レベルの活動」、そして「行動や意識」のレベルにいたるまでの「脳」と「心」の関係を包括的に理解することを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30257
CAS-GC1D33L1
認知脳科学
石金 浩史
S1 S2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
【授業進行状況によって計画は変更される場合がある。】 01. 休講 02. 休講 03. 認知脳科学(神経・生理心理学)のガイダンス・脳神経系の構造及び機能 04. 見え方からわかる脳の特性・注意機能の調べ方とその神経機構 05. 顔情報処理と脳 06. コミュニケーションと発達障がい 07. 高次脳機能障害の概要と症例から示唆されること 08. 記憶、感情等の生理学的反応の機序 09. ニューロンの形態と機能 10. 脳内における情報表現 11. 初期視覚系の構造と機能 12. 高次視覚情報処理 13. 意識に対する神経科学的アプローチ
授業の方法
通常講義。全て日本語により授業を行う。スライドを呈示しながら講義を進める。参考書はさらに理解を深めたい人のために挙げた。講義中における活発な質問や講義後の質問を歓迎する。本講義は全科類の学生が受講することができるので、受講者の知識や興味が様々であることを考慮して講義・試験を行う。
成績評価方法
期末試験成績による。
履修上の注意
事前にITC-LMS上にスライド資料を掲載するので、確認の上、参考書などにより予習をすること。授業中にはメモを取り、授業後にはスライド資料とメモをもとに復習をし、理解が不十分な点については、参考書などを用いて調べること。