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最終更新日:2024年4月22日
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歴史Ⅰ
東部ユーラシアの近世:海域と内陸の視点から(2)
日本列島を含むユーラシア東方域、すなわち東部ユーラシアは、中国大陸の王権を一つの核としつつ、日本列島・琉球諸島から南シナ海域へと連なる海域世界と、マンチュリア(満洲)・モンゴリア・チベットと広がる内陸世界の諸王権が並立しながら歴史を展開してきた。本講義では、時期としては、モンゴル帝国がユーラシア大陸を結びつけたモンゴル時代が終焉し、各地域を統治する政権が分立していった14世紀から、世界規模の商業ブームの中でそれらが再編されていく16・17世紀の変動を経て、近代の前提となる統治領域・住民構成・社会文化ができあがっていく18世紀にかけてを取り上げる。そして、海域世界の結節点であり、また独自の王権をもつ国際社会の一プレーヤーであった琉球と、中国農耕社会ともモンゴル遊牧社会とも異なる地域であり、東部ユーラシアを制覇する王権すなわち清を生んだマンチュリアとに焦点を当てて、海域世界と内陸世界のダイナミズムの中で時代相をとらえることを試みる。またそれを通して、現在の諸地域や国家を相対化する視点を養い、長いタイム・スパンで事象をとらえる姿勢を身につけることを目指す。
なお本講義は2名の教員にて担当し、それぞれ交互に授業する。シラバス上では歴史Ⅰ(杉山清彦)・歴史Ⅰ(渡辺美季)の2つの講義が存在するが、どちらで登録してもよい。いずれで登録した場合も、成績評価等全て同様の方法・基準で行なわれる。
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