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最終更新日:2024年4月22日
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演習(労働法:イギリス労働法研究)
労働法領域の司法判断に関するAI実装の可能性を考える
人工知能(AI)の進化は,労働市場にも大きな影響を与えると予想されている。人間の業務の一部,とくに識別や予測のしやすい定型的業務は,AIによる代替が最も想定される分野といえよう。では,法的な判断はどうだろうか。先例とロジックを重視し,予測可能性や安定性に価値を見いだす法的思考は,一定程度AIと親和的で,少なくとも法的判断の一部についてAIに代替させる可能性はありそうである。この点,イギリスでは,労働法の保護対象である労働者概念の画定に関して,裁判所や雇用審判所の司法判断をアルゴリズム化し,行政において利用を試みた実績がある。そうした事例を素材に,日英の労働法体系に関する比較法的検討をおこないながら,日本におけるAI実装の可能性や課題を探る。
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