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最終更新日:2024年3月15日

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国際法

国際法
グローバル化の進展した21世紀に生きる法曹にとって、最低限の国際法の知識は必須である。本講義では、国際法の未習者を主たる対象として、国際法に関する主要な項目を取り上げ、基本知識を習得することを目的とする。国内法とは異なる国際法の特徴を正しく理解してもらい、「将来の法曹」が国際法を安易に扱うことのないよう注意を促したい。主要な事例や判例をとりあげ、国際法の解釈・適用のあり方を体得してもらうことを目指す。なお、国際経済法および国際人権法の詳細は本講義では扱わない。また国際環境法の詳細も本講義では扱わず、環境法の中で扱う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-6421
GLP-LS6407L1
国際法
中谷 和弘
A1 A2
水曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
多少の変更はありうる。 第1回 国際法の基本的特徴 国内法とは異なる国際法の基本構造、国際関係における法律問題と政策問題、国連と国際法、法曹と国際法などについて講義する。 第2回 条約法 条約法の特質と条約法条約、条約の締結と効力発生、条約の解釈、条約の留保と解釈宣言、条約の無効・終了・運用停止などについて講義する。 第3回 条約以外の法源  慣習国際法、法の一般原則、国際組織の決議、一方的法律行為などについて講義する。 第4回 国際法と国内法の関係 国際法と国内法の関係についての理論と実際、国際法秩序における国内法、国内法秩序における国際法などについて講義する。 第5回 国家管轄権  国家管轄権の理論と実際、国内法の域外適用、裁判権免除・執行免除などについて講義する。 第6回 国際法における国家と政府 国際法における主体論、国家承認、政府承認、国家承継、外交・領事関係と特権免除などについて講義する。 第7回 非国家主体と国際法  私人(企業、自然人)と国際法の関係、国際経済、国際人権、国際組織をめぐる課題と国際法などについて講義する。 第8回 領域と国際法(1) 国家領域、国際化領域、海洋法(海洋の法的地位とそこでの諸活動に関する国際法による規律)について講義する。 第9回 領域と国際法(2) 国際航空法および宇宙法(空域、宇宙空間の法的地位とそこでの諸活動に関する国際法による規律)について講義する。 第10回 国際犯罪と国際法 テロリズム、犯罪人引渡、国際刑事裁判所、国際経済犯罪など国際刑事法上の諸課題について講義する。 第11回 国家責任  国家責任(国際法違反に対する国家の国際法上の責任)について講義し、あわせて非国家主体の国際法上の責任についてもふれる。 第12回 国際紛争の平和的解決 交渉、仲介、調停、国際仲裁裁判、国際司法裁判といった国際紛争の平和的解決手段について講義する。 第13回 武力・経済力の行使 武力・経済力の行使に対する国際法による規律、日本と武力・経済力の行使などについて講義する。
授業の方法
双方向的授業を中心に行う予定。
成績評価方法
試験(2時間)の成績及び平常点による。毎回出席をとる。 レポートを課さない 成績をA+・A・B・C+・C-・Fで評価する
教科書
『国際条約集 2020』(有斐閣)を毎回持参すること(書き込みはしないこと)。 教科書に準ずるものとして、中谷和弘『ロースクール国際法読本』(信山社)。 より詳細なシラバス及び資料は開講時までにWEB上にアップする予定。
参考書
国際法全般を概観する参考書として、中谷和弘他『国際法(第3版)』(有斐閣)。
履修上の注意
選択必修科目であるが、国際法未習者は可能な限り選択することが望ましい。
その他
毎年開講 私のプロフィール・著作一覧は、 http://www.j.u-tokyo.ac.jp/***** 参照。