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最終更新日:2024年4月1日

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現代法の基本問題

中国における企業法実務・法文化の現状と歴史的基層
本講義は、弁護士(森・濱田松本法律事務所パートナー、 前北京事務所首席代表)たる石本が現在接する実務の先端と、松原が研究対象とする歴史社会とを横断して中国的「法」世界に見出される、幾つかの現象を扱う。一見不合理ですらあるこうした諸現象につき、それらを規定する制度的・非制度的諸要因を分析し、一定の共時的構造・通時的変遷の中に位置づけることで理解することを試み、現代世界において中国の法的変容がもつ意義を論ずる。既成の「正解」の存在しない実務の最先端においてこそ長期的な指針として本格的な「学問的」水準の認識が求められること、また逆に、学問的に未解決の重要な問題が、そうした実務の中にこそ尖鋭的に現れること、これらを多少なりとも示すことができれば幸いである。基本的には毎回、両担当者が互いの議論を踏まえて交互にプレゼンテーションを行った上、可能な範囲で参加者をも交えて討論を行う形式をとりたい。中国語の読解能力は参加の要件としないが、狭い意味での法律学的なものに限られぬ日本語・英語による幾つかの論考を読み、年来続けられている両担当者間の議論の一局面に参加する好奇心・意欲が必要となろう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-6263
GLP-LS6302L1
現代法の基本問題
松原 健太郎
A1 A2
月曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
第1回 導入 第2回 中国社会と「法」・裁判(1):裁判所と党・国家 司法諸制度とその諸問題 第3回 中国社会と「法」・裁判(2):民間社会編成と国家機関 中国におけるM&Aをめぐる実務的諸問題 第4回 国家資本主義の諸相(1)国有企業を支柱とする経済体制の成立と変容 第5回 国家資本主義の諸相(2)党・国家と企業体 第6回 国家資本主義の諸相(3)中国における資本主義への社会構造史的アプローチ 第7回 国家資本主義の諸相(4)国有企業と司法・立法の諸過程 第8回 中国の内的多元性(1)都市・農村・少数民族 第9回 中国の内的多元性(2)財産権・地域社会編成と国家統合 第10回 国際社会と中国(1)WTO体制の中での中国 第11回 国際社会と中国(2)冊封体制、共産主義と一帯一路 第12回  現代中国と法・市民社会 第13回 まとめ及び質問受け付け
授業の方法
双方向的授業を中心に行う。
成績評価方法
筆記試験を行う A方式(2時間) 平常点を考慮する レポートを課さない 成績をA+・A・B・C+・C-(2011年度以前の入学者はC)・Fで評価する
教科書
特に使用しない。
参考書
適宜指示するが、参考文献として  David FAURE China and Capitalism: A History of Business Enterprise in Modern China (Hong Kong University Press, 2006), Benjamin LIEBMAN & Curtis MILHAUPT eds. Regulating the Visible Hand? The Institutional Implications of Chinese State Capitalism (Oxford University Press, 2016) を挙げる。
履修上の注意
中国語の読解能力は特に参加要件としないが、英文の資料を用いた議論に参加する準備のあることが必要となる。
その他
毎年開講