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最終更新日:2024年4月1日
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国家論
国家と公共性
水道の蛇口を捻れば水が出て、119番に電話をかければ救急車が飛んでくる。そんな社会に生きる我々にとって、国家とは公共サービスを提供する存在であろう。そのサービスは、狭義の公共財に限られない。国家の行うことは、何であれ公共的な性格を持っているらしい。
他方、我々は「権力者が国家を私物化している!」などと言って、時の政治指導者を糾弾することもある。このような時、我々は、国家は公共の利益を実現する存在であるべきであるという前提の下、それに反する出来事が起きていることを批判している。
いずれにせよ、国家と「公共」という概念は、切っても切り離せない関係にあるようだ。国家はなんらかの意味で公共的なものだという観念は、我々に深く染み付いている。しかし、それは一体、どういう意味なのだろうか。実は、公共的でない国家もあるのだろうか。
この問題に取り組むべく、今年度の演習ではユルゲン・ハーバーマスの『公共性の構造転換』を読む。
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