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最終更新日:2024年3月15日

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政治とマスメディア演習Ⅰ

政治とマスメディア演習Ⅰ
新型コロナウイルスのパンデミックは後年、世界の政治、経済、社会、メディアのあり方を大きく転換させた出来事として歴史に記録されるのではないか。

緊急事態に際して民主主義国家で「自由」がどこまで制限されるのか、グローバリズムと国家との関係、個人の経済的損失を国家がどこまで補償するのか、人びとにパニックを起こさせかねない事態をメディアはどう報じればいいのか、SNSの進展で深刻化した「インフォデミック」(デマ情報の大量拡散。WHOの命名)への対応など、政、経、社、メディアにおける様々な課題が感染拡大の過程で浮上している。

政治とマスメディア演習Ⅰは、こうした課題を検証しつつ、コロナが収束した後の政治やメディアのあり方について考えてみたい。授業は、政治家や行政官、メディア関係者による講義を柱に、最終的にはゼミ生によるポスト・コロナに向けた「提言」をまとめることを目的とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-304-08
GLP-LP6301S1
政治とマスメディア演習Ⅰ
谷口 将紀
S1 S2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
1.4月6日(月)休講 2.4月13日(月)オリエンテーションと班分け 〈座学・10回〉政治家・ジャーナリスト・官僚OB・労組幹部の“講義”を通じて、知見を広げる。オンライン授業を基本にする。 3.4月20日(月) 新型インフルエンザと新型コロナウイルスはどこが違うのか~初動でもたついたわけ ※新型インフルエンザに際し、特措法を策定するなど一定の準備を進めてきたはずの日本は今回なぜ、初動でもたついたのか?新型インフルエンザ対策の経験のどこがいかされ、どこがいかされなかったを考える。 4.4月27日(月) 「不安情報」の公開の仕方~パニックを起こさないデータの示し方 ※一歩間違えればパニックを起こしかねない情報をどう伝えるべきか。厚労省と協働した経験、世界各国のメディアからの問い合わせを通じて見えた、ネット時代の危機情報の公開について論じる。 5.5月11日(月) コロナ危機で日本経済はどう変わるのか~危機が示した脆弱さと新たな方向性 ※ゲスト・スピーカー(野党国会議員)は、新型コロナ危機によってアベノミクスで糊塗されていた日本経済の脆弱さが露呈したとみる。コロナ対策に通常のマクロ経済政策も金融緩和政策も効き目なし。弱者の生活・命を守る施策が必要だと考えるわけは。 6.5月18日(月)感染症危機がもたらす社会のIT化~令和時代のITのあり方と若い世代の役割 ※人と会えないコロナ危機によって進んだのはITの活用とオンライン化だった。それらを巧みに扱う若い世代が今後の社会の主役になるのは間違いない。ITに精通する与党の国会議議員に見通しと今後の戦略を聞く。 7.5月25日(月) 新型コロナ感染に市長はどう動いたか~先例なき事態に自治体はどう対応したのか ※今回の事態に住民に近い政治家(首長)はどう動いたのか。自らSNSを駆使するなど情報感度の高い首長たちによる「オンライン鼎談」で、感染症という危機的状況における政治、メディアのありようについて論じる。 8.6月1日(月) 感染症が日本の働き方を変える~DX(デジタルフォーメーション)と労働政策 ※今回のパンデミックで最も劇的に変わったのは「働き方」ではないか。テレワークが進み、オンライン会議が普通の光景になり、昭和的な働き方が一気に影を潜めた。半面、AIの進展により、職を失う労働者がでてくるリスクもある。令和の働き方はどうなるのか。労働組合の見方を聞く。 9.6月8日(月) 民主主義と危機管理のあり方 ※新型コロナの蔓延にともなって出された外出自粛要請に象徴されるように、危機的な事態に際して、「自由」に一定の制限がかけられるケースが生じる。自民党内には、これを機に緊急事態を憲法に書き込んではとの声もでた。危機管理と自由、民主主義、憲法の関係について、憲法に造詣が深いベテラン国会議員に聞く。 10.6月15日(月) 新型コロナ危機と女性~「男女格差指数」121位の背景と今後 ※今回のコロナ危機を女性はどう見ているのか。危機管理や経済政策について、男女で選好に違いはあるのか。学校の「一斉休校」では男性よりも女性に負担がかかったという指摘もある。女性政治家のリーダーに、コロナ危機と女性問題について聞く。 11.6月22日(月) 「インフォデミック」を起こさないリスクコミュニケーションとメディアの役割~ネット時代の情報伝達を考える ※今回の新型コロナ危機でも存在感を発揮したネットメディア。SNSも含めたその長所と短所について、国内外の事例に基づき論じる。 12.6月29日(月) 感染症とグローバリズム~ ※新型コロナウイルスが急拡大した背景に、ヒトやモノが瞬時に世界を移動するようになったグローバル社会があるのは明らかだ。今回、その危うさが顕在化したグローバリズムのリスクと今後、どう折り合いをつけて生きていくか。元外交官の見方を聞く。 〈提言発表〉 13.7月6日(月) 10回の「講義」を参考に、コロナ後の政治やメディアへの提案をまとめて発表し、ゲストコメンテーターも交えて議論する。ゲストコメンテーターは学生が希望する人を決め、交渉する。
授業の方法
演習による
成績評価方法
平常点及び期末レポート
教科書
特になし
参考書
特になし
履修上の注意
本演習はオンライン(同時双方向方式)で行います。
その他
〇他部局又は単位無しの聴講は原則不可(過去に本演習を履修した者に限る)。 〇4月13日に試行接続及び授業の説明を行うので,履修希望者は必ず下記授業URLにアクセスしてください。13日に技術的問題で接続できなかった場合は,翌日までに授業担当者(谷口)にメールで連絡すること。技術的問題以外の理由による参加は認められません。 ◎【4月15日追記】上記の期限を過ぎたため,第2回以降の新規履修は認めません。