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最終更新日:2024年4月1日

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上級金融商品取引法

上級金融商品取引法
金融商品取引法の基礎を理解していることを前提として実務上の問題となることの多い論点を取り上げ、問題の背景や争点、その経済的・社会的な影響をも含めた深い理解に努め、実務家として、将来、実務上の取扱いが未確定・不確定な問題に遭遇した場合に対応できる応用力を養う。
本学におけるSセメスターの「金融商品取引法」の授業を履修したことを前提とはしない。
授業の過程で各制度の趣旨目的や条文を参照するため、何らかの形で(学部等での履修や自習、更には実務経験などにより)金融商品取引法についての入門的初歩的な理解があれば履修可能です。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-302-25
GLP-LP6124L1
上級金融商品取引法
大崎 貞和
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
第1~2回 金融商品取引法の構造・定義規定(暗号資産・投資信託や投資法人・ファンドの取扱いを含む) 第3回 インサイダー取引規制(事例問題を通じた正確な理解) 第4回 インサイダー取引規制の積み残しとその他(偽計・風説の流布等)の不公正取引規制 第5~6回 情報開示制度(前半=実務的な論点、後半=粉飾、会計と監査・内部統制) 第7~8回 公開買付規制・大量保有報告制度(公開買付規制を中心とした実務的な論点) 第9回 上場会社のコーポレートガバナンス 第10回 金融商品取引業者に対する規制 第11回 金融商品取引業者の金融商品の販売を巡る法的問題(民事責任を含む) 第12回 金融商品販売と投資運用の一体的考察 (ベスト・インタレスト・ルール、フィデューシャリー・デューティー、スチュワードシップ) 第13回 フィンテック、機能的・横断的な金融規制の将来、積み残しの重要課題
授業の方法
双方向的授業を行う
成績評価方法
筆記試験を行う。(配点:90点) 平常点を考慮する。(配点:10) 成績をA+・A・B・C・C-・Fで評価する。
教科書
必要な教材(レジュメ・資料等)は、ITC-LMSに掲載する。 授業の過程で金融商品取引法とその政府令及び関連する他法令に言及します。 証券六法(大日本法規)(9月に令和4年版が出版される見込みです)が手元にあると便利です。(高価なため、インターネットのe-Govなどで適宜検索し参照することで可。)
参考書
神田秀樹=神作裕之編『金融商品取引法判例百選』(有斐閣2013) 山下友信=神田秀樹編『金融商品取引法概説 第2版』(有斐閣2017) 神崎克郎= 川口恭弘=志谷 匡史(著)「金融商品取引法」(青林書院2012) 黒沼悦郎『金融商品取引法』(有斐閣2016) 松尾直彦『金融商品取引法[第6版]』(商事法務2021) 森濱田松本法律事務所編『金融商品取引法 資本市場と開示編 〔第3版〕』(商事法務2015) 森濱田松本法律事務所編『金融商品取引法 ― 公開買付制度と大量保有報告制度編』(商事法務2017)
履修上の注意
ITC-LMSに毎回の授業の課題を掲載します。授業の前に読んで考えてください。 授業では、毎回、できるだけ多くの学生を指名して発言してもらう予定です。 授業では、正解を期待して発言を求めるものではありません。むしろ、私としては、解決策が一義的に明確である問題よりも、見解が分かれるような課題を中心に選ぶつもりでいますので、(判例・通説・参考書に掲げられた見解とは異なる)多様な意見が出ることを期待しています。また、課題や資料を読んでも、分からない場合は、率直に「分からない」「難しすぎる」と言っていただいて結構です。