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最終更新日:2024年3月15日

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信託法

信託法
信託法に関する基本的な項目を取り上げ、基礎知識を習得させるとともに、それぞれの項目の基礎にある考え方及び比較法的な素養を身につけ、現実の例を取り上げて分析する基礎的な力を養うことを目的とする。
授業は、関係法令、判例、約款や実例などを適宜配布し、また、質疑応答形式をおりまぜながら行う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-302-03
GLP-LP6121L1
信託法
沖野 眞已
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
(第1回から第7回までは沖野が担当する。) 第1回 導入。日本の信託法の特色・歴史について概説する。 第2回 信託の基本構造  信託が社会でどのように、また、なぜ使われているかを、社会のニーズおよび信託の基本構造の観点から説明する。 第3回 信託の成立および信託財産  信託の各種設定方法および信託財産が受託者・委託者の固有財産から区別されることの意味を説明する。 第4回 受託者の義務  善管注意義務、忠実義務、分別管理義務などについて、問題となる実例を挙げながら、理解を深める。 第5回 受託者の義務違反の効果  受託者が義務違反によって信託財産を処分したり、損害を与えたときに、受益者に与えられる救済方法について説明する。 第6回 受益者の地位  受益者の権能、義務などについて、概観する。あわせて、受益者多数や受益者連続の場合の問題点についても検討する。 第7回 信託の変更・終了  信託を変更・終了させる場合には、複雑な問題を生じるが、その基本的な論点について理解してもらう。 (第8回から第13回までは後藤が担当する) 第8回 日本の商事信託 日本において商事分野で信託がどのように利用されているかを機能的・類型的に分析し、商事信託法という視角の意義を説明する。あわせて、商事分野で信託が広く利用されている理由を探る。 第9回 商事信託法の特徴(1) 商事信託法に関する総論的な問題について、商事信託法の沿革をたどりながら説明する。 第10回 商事信託法の特徴(2) 商事信託法に関する各論的な問題について具体例を挙げて説明する。商事信託の類型ごとに、他の法形態や契約を利用した場合と比較しながら信託を用いる利害得失を明らかにするとともに、信託法・信託業法および特別法上の相互関係や主要な法律問題について検討する。主として、流動化型の信託と事業型信託を中心に取り上げる。   第11回 商事信託法の特徴(3)商事信託法に関する各論的な問題について具体例を挙げて説明する。運用型の信託とりわけ投資信託を中心に取り上げる。 第12回 商事信託法と金融商品取引法 金融商品取引法の適用関係について説明するとともに、金商法の適用が問題となる主要な法律問題について具体的な事例を挙げて検討する。 第13回、商事信託における将来展望と課題  日本の商事信託がどのような課題を抱えているかを明らかにし、それがどのように解決されるべきかについての展望を描く。
授業の方法
双方向的授業を中心に行う。
成績評価方法
筆記試験を行う。 平常点を考慮する。(100点中10点) レポートを課さない。
教科書
道垣内弘人『信託法 ― 現代民法 別巻』(有斐閣、2017年) レジュメや設問、参照条文等を別途用意する
参考書
追って指示する。
履修上の注意
特記事項はない。
その他
毎年開講の予定である。